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西田凌佑の予想は「井上尚弥の勝利」…中谷潤人の“奇襲”はあるのか?「あれを井上選手に最初からやるのは怖いと思う」対戦して感じた“中谷の強み”
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渋谷淳Jun Shibuya
photograph byTakuya Sugiyama
posted2026/04/27 11:04
4月23日の公開練習で汗を流す中谷潤人。井上尚弥との頂上決戦は目前に迫っている
西田凌佑に見せた中谷潤人の“奇襲”はあるのか?
──長身の中谷選手が距離を取って戦うという選択肢もあると思います。
西田 中谷選手が遠い距離でどこまでいけるか、というのは自分も考えます。自分は中谷選手との試合で、そこまで遠い距離を経験していないので、どんな感じかは分かりません。ただ、井上選手は踏み込みも速いので、ずっと距離を保つのは難しいのかなとも思います。井上選手が強引にいかず、少しずつ仕掛けていくと、中谷選手はだんだん詰められてしまうかもしれません。
──やはり井上選手は強い。
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西田 だからこそ中谷選手がどう戦うのか、すごく楽しみです。自分とやったときみたいに勢いでペースを渡さないっていう手法もありだと思うんですけど、あれを井上選手に対して最初からやるのは怖いと思う。だから最初は距離を取るんじゃないか。それが通用すればそのままいくでしょうし、通用しなければいくしかない。プレッシャーをかけられてしんどくなると思うので。
──中谷選手があのモンスターにどう挑むのか。本当に注目ですね。
西田 攻撃が単調になってしまうともうダメなのかなと思うんです。自分とやったとき、中谷選手は前に来たんですけど、場面、場面で足を使って距離を取ったりもしてきました。そのときはちょっとやりにくかった。でも、エルナンデス戦はずっと「下がって、打って」の繰り返しで、動く方向もずっと右回り。ああいうふうにパターン化してしまうと捕まるし、パンチをもらうんじゃないかなと思います。だから、うまく混ぜて戦うのかなと。
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中谷戦を経てIBFスーパーバンタム級王座挑戦権を獲得した西田に今後、どのような試合が用意されるのだろうか。後編では西田の中谷に対する思い、そして井上をどう見ているかを含め、今後を語ってもらう。
<続く>

