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「自分以外はみんな敵だと…」うつ病を患った女子プロレスラーのその後…引退→復帰も経験した真白優希の思い「同じ病気の人たちにも試合を見てほしい」 

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橋本宗洋

橋本宗洋Norihiro Hashimoto

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photograph byNorihiro Hashimoto

posted2026/04/25 11:00

「自分以外はみんな敵だと…」うつ病を患った女子プロレスラーのその後…引退→復帰も経験した真白優希の思い「同じ病気の人たちにも試合を見てほしい」<Number Web> photograph by Norihiro Hashimoto

うつ病と向き合いながらリングに上がる女子プロレスラー・真白優希

「離れてみて、やっぱりプロレスが好きなんだなって」

 プロレス自体が嫌いになったわけではなかった。引退後も会場に見に行ったことがある。

「離れてみて、やっぱりプロレスが好きなんだなって気づきました」

 先輩からの誘いもあり、1年後にアイスリボンのリングで復帰を宣言。2024年1月にカムバックする。

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「引退試合までやってもらったのに、1年で復帰というのはけっこう気まずかったです。でも中途半端な気持ちではなかった。もう後には引けないぞと」

 同年10月、真白は団体の頂点であるICE×∞のタイトルを獲得する。しかしこの時にも悩みの種ができていた。新たな運営体制に綻びができ、ギャラの未払いが発生していた。団体が立て直しを図る一方で、退団する選手も。真白もその1人だった。

 あの真白がフリーでやっていけるのか。大丈夫なのか。そう思ったファンもいたはずだ。けれど真白優希というレスラーは想像以上にたくましくなっていた。マリーゴールド、スターダムでタイトルマッチを行い、今やスピードとコミカルさを両立した独自の“摩訶不思議”なスタイルを確立しようとしている。

フリーになって変わったこと

 大きな経験になったのが昨年夏のメキシコ遠征だ。1カ月ほど滞在し、試合だけでなく現地の選手たちと練習もしてルチャ・リブレを体感した。

「言葉が分からないから見て覚えるしかないんですけど、凄く勉強になりました。似たような動きでも日本とはやり方が違ったり。1人で海外遠征することも挑戦で。いろいろ突破できた感覚があります」

 日本ではZERO1にレギュラー参戦した。基本的には男子の団体で、男子選手との対戦も。メキシコでもそうだったが、これまで教わってきた“日本の女子プロレス”とは違うエッセンスを取り入れることができた。

 フリーとして活動する中で、技術だけでなく気持ちの面でも成長したという。

「フリーなので自分で仕事を取ってこないといけない。チャンスを逃さないように必死になりましたね。どこまでガツガツしていけばいいのか、調節が難しかったりもします」

 出場する興行の色に自分のプロレスが合っているのか、ニーズに応えられているのか。葛藤することも多かった。それでも、引退後の生活に比べるとはるかに楽しい。自分の力で生きているという実感があったのではないか。フリーになっても、というよりフリーだからこそ1人ではやっていけない部分もある。そんな現実もプラスになった。

「前と違って、人に相談できるようになりました」

【次ページ】 真白が迎えた“新たな転機”

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