甲子園の風BACK NUMBER
「高校野球の7回制に賛成です」“強豪じゃない”公立校監督が明かした本音…7回制反対派の記者が現場で聞いた「野球って長いイメージあるので…」
posted2026/04/17 11:00
他校の試合をのんびり観戦する水戸三野球部の選手たち
text by

樫本ゆきYuki Kashimoto
photograph by
Yuki Kashimoto
嫌だ……。どうか削らないでほしい。
ライターとして30年以上、高校野球の「9イニングのドラマ」を見続けてきた筆者にとって、いま議論されている「7イニング制への移行」は正直なところ受け入れがたい。
筆者(反対派)の意見
感情論抜きに、9イニング18回の攻撃機会が7イニング14回に減ることをとっても、1試合あたりの選手の出場機会は単純計算で2割以上減ってしまう。とくに試合終盤の8回、9回は選手交代が活発になる。「逆転のドラマ」を信じて代走、代打としてグラウンドへ飛び出していく選手も多く見てきた。たとえそれが温情采配だったとしても「甲子園出場1」の記録はその選手にとって勲章になる。もしかしたら大学進学のアピール材料になる可能性だってあるかもしれない。頑張った選手を一人でも多く出したいと思うのが指導者であり、教育なのではないだろうか。
ADVERTISEMENT
まだまだ言いたい。記録の連続性の問題だ。報道機関で記録を扱ってきた経験者として、9イニング制で積み上げた本塁打の数、三振の数、打点などの累積指標が、7イニング制によって不均衡になることが(個人的に)気持ち悪いのだ。暑さ対策のための日程を工夫するとか、会場を増やすとかそういう議論があったのなら伝えて欲しい。いきなり「7イニング制導入をどう思いますか?」の剛速球を、ミットを構えていない自分に投げつけられた気がしてモヤモヤするのだ。
強豪校監督は反対目立つが…
そんな違和感を抱えながら、ここ数カ月は挨拶の後に「7イニング制どう思います?」のやりとりで取材をスタートしてきた。Z世代の大学準硬式野球の選手に聞くと「どっちでもいいんじゃないですか?」が多数。中学生はもともと7イニング制なのでピンと来ていなかった。高校生は反対意見が多かった。

