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「バットは重くて、長いほうがいい」高校野球、あなたの知らない新トレンド「大阪桐蔭バッターはあえて“100gも”重たくしていた」「SSKが流行中」
posted2026/04/14 11:03
センバツ準々決勝の英明戦。ソロホームランを放った大阪桐蔭・谷渕瑛仁。そのバットから見える新トレンドとは?
text by

中村計Kei Nakamura
photograph by
JIJI PRESS
春の高校野球・選抜大会は、野球用具の「新作コレクション」の場でもある。野球専門店・ベースマン立川店の店長で、「2.0超えの野球用具視力を持つ男」星徹弥さんに高校野球用品トレンドチェックをしてもらった。「あえて重く、長く…」球児のバットの新常識とは。
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――年々、高校生たちが新規準バットに対応してきているなという印象がありますね。選抜大会だけで言うと採用年の2024年が3本(ランニングホームラン1本)、翌25年が6本(同2本)、今年は9本でした。しかも今大会はランニングホームランなし、すべてスタンドインです。
星徹弥(以下、星) 技術がアップしたと同時に、バットの進化もあると思います。今大会、大阪桐蔭の4番、DHの谷渕瑛仁君が使っていたバットは映像で見ていて「な、なんだ、このバットは?」って思いましたから。
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――準々決勝の英明戦で、ライトスタンドにすごい当たりを打ったバッターですよね。
星 中段あたりに突き刺さりましたよね。僕からしたら当然、バットが気になる。そうしたら、グリップエンドがめちゃめちゃ大きいバットを使っていたんです。
「あえて“100グラムも”重たくしていた」
――ぜんぜん気がつきませんでした。
星 普通の人はわからないかもしれませんけど、普段、道具を扱っている僕からしたら、見たこともないようなバット。グリップエンドが大きくて、分厚い。極厚エンドです。鉄アレイみたいに見えました。この春からSSKがオーダーバットの販売を始めたのですが、谷渕君の使っているバットはそれでした。SSKのオーダーはグリップを3種類の中から選べるんです。S、M、Lとあって、カタログにはそれぞれ60グラム、90グラム、105グラムと重さまで表記されています。
――普通、そういうものなのですか?


