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「背中まで振動が…これまでのボディと全く違う」那須川天心が元2階級王者にTKO勝利…「井上拓真との再戦が実現したら?」元世界王者・飯田覚士の見解
text by

二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph byHiroaki Finito Yamaguchi
posted2026/04/16 17:17
WBC世界バンタム級挑戦者決定戦・那須川天心vs.エストラーダの勝負を分けたポイントとは…元世界王者の飯田覚士氏が徹底解説した(後編)
仮に2人のリマッチが実現したとしても、那須川の動きを封じた井上の優位は動かないのか――。飯田の見解はこうだ。
天心が拓真を上回っていくには…
「前回は天心選手の長いリーチをかいくぐり、中に入って攻撃の起点にしていく拓真選手のうまさが光りました。後手に回らせて、最後まで攻略の糸口さえつかませなかった。あの試合で拓真選手は覚醒した感があります。逆に天心選手もあれから5カ月経ったエストラーダ戦を見れば格段に伸びているのは一目瞭然。拓真選手との試合ではあまり出せなかったジャブをかなり磨いてきた。後手に回らないように反撃する力、打ち返していく力を示すこともできました。リマッチとなればかなりいい試合になるとは思います。とはいえ拓真選手を上回っていくにはジャブ一つ取っても、もうひと磨きが必要。上下の打ち分けもうまくなっていかないといけない。伸びを加速させていければ、前回のような試合にはならないだろうし、もっとレベルの高い攻防が見られるんじゃないかとは思います」
あの敗北が彼をたくましく、強くしたことは言うまでもない。ただエストラーダという高いハードルを越えたとはいえ、世界のベルトを手にしたわけではない。ボクサー那須川天心の真価が問われるのはむしろこれからである。
<前編から続く>

