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WBC“ネトフリ独占配信”の論点「商用利用NG…10万円なら払った」野球居酒屋の本音…視聴が難しい世帯も「ユニバーサル・アクセス権とは何か」
posted2026/03/30 17:05
カルフォルニア州ロスガトスのNetflix本社
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
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Sipa USA/JIJI PRESS
「仮にライセンスが10万円なら払います」
Netflixの利用規約には「Netflixサービスおよび当該サービスを通じてアクセスされるコンテンツは、個人的な非商業的用途に限る」とあり、WBCに際した商用ライセンスも設けられなかった。これにより、スポーツバーや居酒屋での放映は事実上規約違反となった。
放映を断念した野球居酒屋として取材に応じてくれたのが、「リリーズ神田スタジアム」店主の高橋雅光さんだ。DAZNのビジネス用ライセンスやJ SPORTSの法人契約を結んでいる高橋さんは、「Netflixへの憤りはない」と前置きしつつも、今回の事態に複雑な胸中を明かす。
「仮に商用利用のライセンスがWBC期間の買い切りで10万円だという話なら、必要経費だと思って払います。もしNetflixが今後もスポーツ配信を行っていくのであれば、そのあたりも考慮してもらえるとありがたいな、と個人的には思いますね」
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問題は飲食店の商用利用だけではない。「Netflixの登録方法がわからない」「視聴に適したネット環境がない」といった事情を抱える高齢世帯なども視聴の輪から弾かれた。朝日新聞の世論調査では「WBCがテレビで見られないこと」について「問題だ」と答えた人は44%、「問題ではない」が50%と意見が割れたが、視聴機会の不平等は「ユニバーサル・アクセス権(普遍的視聴権)」についての議論を喚起することになった。
英国やEU諸国、オーストラリア、韓国等では国民的関心事とされるスポーツイベントの有料独占放送を法的に規制している。公共性の観点から、今後、日本でも同様の制度の導入を求める声が高まる可能性もある。
記事本編では、“ゲリラ放映”を行った街の飲食店の実情や、野球人気の低下を危惧する証言、さらに「WBCは見ていない」と語る球界ご意見番の苦言も詳しく伝えている。
<続く>
この文章の本編は、以下のリンクからお読みいただけます。
