テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
「左手の薬指以外は準備できている」大谷翔平より大声援の山本由伸、“矢田先生”に学ぶベッツ逆方向弾…ドジャース開幕3連勝、早くも王朝の風格
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柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
photograph byMediaNews Group/Los Angeles Daily News via Getty Images
posted2026/03/31 06:03
おなじみ大谷翔平、フリーマン、ベッツのMVPトリオ。ドジャースは3連覇に向けて王朝の風格を漂わせている
試合では3打数無安打も“渋い働き”で勝利に貢献した。4-4の8回無死二塁から、きっちりと進塁打となる二ゴロ。続くタッカーが決勝の右前打を放ち、9回は新守護神エドウィン・ディアスが初セーブをマークした。新戦力2人が活躍も、ロバーツ監督は「(大谷)翔平が走者を三塁に進めてくれたことが大きかった」と称えた。
今春から山本が師事する矢田修トレーナーの指導を仰いで“やり投げ”トレーニングなどを継続して行っているベッツが1-2の3回に逆転3ランを放ったことも大きかった。
本塁打後にベンチで両腕を広げ“やり投げ”ポーズを披露していたベッツは試合後に「逆方向への本塁打は久しぶりだったので(矢田先生指導のもとで行うやり投げトレなどの)効果が出ているのかもしれない。努力してきたことが結果として出た」と誇った。
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メジャーが誇るスーパースターは謙虚で向上心が強い。大谷だけでなく山本の存在、そしてベッツを始めとしたスター軍団の日ごろの愚直な姿勢が、ドジャースを各球団がうらやむ“王朝”へと押し上げていることを感じる一幕だった。
制球に苦しむも…米メディアは朗希に熱視線
《3月28日ダイヤモンドバックス戦(ユニクロフィールドアットドジャースタジアム)◯3-2》
午後2時前。グラウンドでは佐々木朗希がキャッチボールを行っていた。
ただ、数球投げ始めたところでキャッチボール相手の頭上へ大暴投してしまった。ロジンバッグを付けて仕切り直したが、今度は引っかける球が続き、制球に苦心しているようだった。ただ、球の勢い、左足を跳ね上げるような投球フォームは他の誰よりも躍動感があり、見ていてワクワクする投手であることは疑いようがない。日本メディアだけでなく、米メディアも練習の様子を熱心に見つめていた。
オープン戦最終登板だった3月23日のエンゼルス戦では計2回0/3で8四死球の大乱調。3試合連続でイニング途中で降板して次の回から再びマウンドに上がる“再登板”となったが、そのオープン戦特別ルールはもう使えない。その後の登板2日前のブルペン投球で38球を投げ、最後は短距離ダッシュ。ロバーツ監督は試合前会見で、佐々木は2年目捕手ダルトン・ラッシングとバッテリーを組むことを明かした。
“矢田先生”の指導は体の使い方だけでなく
目に見える“新たな動き”もあった。
矢田修トレーナーが山本の通訳の園田芳大氏を連れて試合前フリー打撃中のベッツの元へと向かった。順番を待つベッツに声を掛け、何やら身ぶり手ぶりで助言を送っているようで、矢田トレーナーはバットを構えるような形で左足を上げてみせる場面もあった。矢田トレーナーの指導は体の使い方やスローイングだけでなく、バッティングまで及んでいたのだった。
佐々木と同様にブルペンに入って27球を投げた大谷は3試合連続で「1番・DH」で出場した。5回1死一塁でカウント1-1からボール判定の外角低めの変化球が今季導入の自動投球判定システム(ABS)チャレンジでストライクに覆って追い込まれ、5球目で二ゴロ併殺打に打ち取られた。

