Sports Graphic Number SpecialBACK NUMBER
[33年ぶり世界一へ]トロント・ブルージェイズ「まるで日本の野球のように」
posted2026/03/31 09:01
text by

ブラッド・レフトンBrad Lefton
photograph by
Yukihito Taguchi
「世界一まであと一歩及ばなかったけれど、うちがやっている野球はきっと他球団も関心を持って、やがてメジャーの野球を変えることになると思います」
そう断言したのは加藤豪将だ。2013年にドラフト2巡目指名でヤンキースに入団し、5球団を渡り歩いたあと、'23年から日本ハムで2季プレーし、引退した。今、加藤が「うち」と呼ぶのは昨季からアナリストとして採用されたトロント・ブルージェイズのことだ。「世界一まであと一歩」だったというのは、昨季のワールドシリーズで大谷翔平らを擁するドジャースとの劇的な接戦の末に3勝4敗で敗退したことだ。
ユニフォームこそ脱いだが、31歳の加藤はまだ現場で戦っている。彼の仕事はチームに同行しながら首脳陣が目指している方向性をデータ分析の面からサポートし、元選手として現役選手に分かりやすく伝える方法を考えること。現代の本塁打重視、走塁軽視の風潮とは違う戦い方をブルージェイズは誇っている。
メジャー30球団のうち、歴代最多27回の世界一に輝くヤンキースと、ワールドシリーズ3連覇を目指すドジャースという名門球団は、昨季本塁打数1、2位でありながら三振数も多いため、この2チームの野球=メジャーの野球という印象は、日本の野球ファンにとっても強いものだろう。
こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。
残り: 5110文字
NumberWeb有料会員(月額330円[税込])は、この記事だけでなく
NumberWeb内のすべての有料記事をお読みいただけます。
