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「結婚して仕事を辞めて欲しいなら、相手は私じゃない」“プロ野球選手の妻”像には抵抗も…美馬アンナを変えた夫の姿と不妊治療「彼を父親にしたい」
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佐藤春佳Haruka Sato
photograph byMiki Fukano
posted2026/03/27 11:05
楽天、ロッテで活躍した美馬学投手の夫人・美馬アンナさん
「胸の上に乗せて写真を撮ろうとした時に右手が……と。先生もそこで気づいて、そこから先は全てがスローモーションのようでした。赤ちゃんはすぐに小さな箱のようなものに入れられて、大きな病院に運ばれていって、私は一体何が起きているのか分からなかった。体はボロボロだし、あれは何? 夢なのかな、って」
「何をしても涙が…ひたすら自分を責めました」
先天性四肢欠損症。想像もしていなかった我が子の障がいを告げられ、目の前が真っ暗になった。
「何をしても涙が出てしまうんです。食事にお祝い御膳が出てくると『あの子はどうやってナイフとフォークを持つのだろう』、自分がシャワーする時には『あの子はどうやって頭を洗うの?』って。考えれば考えるほど涙が出てきて、ひたすら自分を責めました。
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妊娠中のあの時に走ったのがいけなかったのかな、あの時に飲んだサプリが良くなかったかのな……。その次は『何で早く気づいてくれなかったの?』と妊婦健診を受けていたお医者さんを責めたいような気持ちにもなって。今思えばあの時は感情を一切失って、自分じゃない別の人間になっていたように思います」
打ちひしがれ、精神的に追い詰められたその姿を周囲は心配した。家族は追い詰められたアンナさんを一人きりにしないように、代わる代わる入院先に泊まり込んだほどだったという。ある時、アンナさんは病室を訪れていた美馬にこう漏らした。
「お腹の中にいる時に(障がいが)分かっていたら良かったのに」
夫から返ってきたのは、思いもよらぬ強い言葉だった。〈つづく〉

