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[指揮官の胸中]井端弘和「自らに課した使命」

posted2026/04/01 09:00

 
[指揮官の胸中]井端弘和「自らに課した使命」<Number Web> photograph by Yukihito Taguchi

text by

鷲田康

鷲田康Yasushi Washida

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Yukihito Taguchi

至上命令として与えられたWBC連覇という目標。それは不測の事態も相まって夢半ばで終わってしまった。だが、監督には将来を見据えたもう一つの志があった。就任から約2年半、彼が目指してきたものとは――。

 また、ゆっくりといつもの場所に向かって歩いていく。

 3月14日(日本時間15日)、米・マイアミ「ローンデポ・パーク」。準々決勝のベネズエラ戦を前に日本の練習が始まったグラウンドは各国の報道陣、テレビクルーなどが入り乱れて試合前からごった返していた。そんな喧騒から距離をとるように、日本代表監督・井端弘和はいつもの場所――現役時代からずっと野球を見てきたショートの定位置後方に立つと、そこから日本の打撃練習を静かに見守った。

 すでに決断は終えていた。

 大谷翔平、鈴木誠也、吉田正尚……打線に並ぶメジャーリーガーは“不動”である。先発を託した山本由伸と若月健矢の“オリックスバッテリー”も予定通り。源田壮亮と牧秀悟の二遊間も動かさない。だが近藤健介の名前は、決戦のスターティングオーダーにはなかった。1次ラウンド3試合で12打数無安打。チェコ戦に続いて、この大一番でも先発から外すという決断だった。

 近藤に代わり「2番・右翼」に抜擢したのはチェコ戦同様、佐藤輝明だ。

「これだけの選手が揃ったチームですから。監督として自分の色を出す場面はあまりない。決断しなければならないのは、どの選手をどのタイミングで送り出すか。そこを間違えないように選手の状態を見極めてチームを動かしていきたい」

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