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サムライブルーの原材料BACK NUMBER
「対人で絶対負けないように…」望月ヘンリー海輝(24歳)が森保監督から伝えられたこと「やらないといけないことは本当に多い…自分のことだけで精いっぱい」
text by

二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph byShigeki Yamamoto
posted2026/03/26 17:06
192cmの体躯と抜群の身体能力を誇るFC町田ゼルビアの望月ヘンリー海輝(24歳)。日本代表として出場し、歴史的勝利を収めたブラジル戦での“苦い記憶”を明かした
「酒井選手がマルセイユでプレーしていたころの映像を見て、パリ・サンジェルマンにいたネイマール選手を普通に“全止め”していたんです。本当に凄かった。雄太くんにも酒井選手の守備へのこだわりを聞いたことがあります。あのような選手に自分がなれたら、みんなから頼られる存在になっていけるんでしょうね」
頼るのではなく、頼られる存在に。ゼルビアでのタイトル、日本代表、ワールドカップ……それ以前に、ゼルビアで“なりたい姿”が彼のなかで明確にある。
「自分としては波のない選手になっていかないといけない。いい内容の試合がある一方でチームの足を引っ張っている試合もあります。そうなったらチームにとって難しい試合になってしまう。そういったところで毎試合、源くん、雄太くんのように、常にチームを引っ張っていける選手になっていきたいなって」
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ヘンリーは試練のときを迎えている。ACLエリートでファイナルステージに進出を果たしたとはいえ、チームで定位置を確保できていない。パフォーマンスに波があり、「頼られる存在」にはまだまだ遠い。それでも22日の浦和レッズ戦でスタメン復帰し、中山の逆サイドからのクロスに反応して滑り込みながら右足で豪快に決めた。
W杯に向け「やらないといけないことは本当に多い」
日本代表を、ワールドカップを格段、意識することもない。自分の足もとを見つめて、自分と向き合う日々を送るだけ。昔も今も、そのスタンスが変わることもない。
「やらないといけないことは本当に多い。課題に向き合いながら目の前のことを、試合を一つひとつやっていくしかありません。今までと一緒でそれしかないと思っています。本当に目の前のことだけしか考えられないですね。自分のことだけで精いっぱい」
目の前というフレーズを、何度も繰り返す。ただ、望月ヘンリー海輝という人は思い切りへこんだときほど強い。最大限の反発を生み出していく、その真っ只なかにある。
英国遠征のメンバーに選ばれなかったら終わりではない。むしろメンバー争いは最後の最後までは続いていく。5月31日、アイスランド代表との壮行試合までにメンバー発表が行われるとなれば残り2カ月。反発力の男、ヘンリーの逆襲なるか――。
<前編から続く>

