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「なぜリリーフ専門投手を追加招集できなかった?」WBC日本の敗因“継投問題”が起きた本当の理由…その対策は「サッカーW杯方式」!?
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小西斗真Toma Konishi
photograph byNanae Suzuki
posted2026/03/19 17:02
ベネズエラ戦で第2先発を務めた隅田知一郎。登板した投手は全力を尽くしたが、日本代表に救援専門投手が少なかったことが継投を難しくしたのは否めない
メリットはチームに緊張感が保たれ、特に投手がMLB球を継続使用するため、今回のような再適応を求める必要がないことと、状態が悪そうな選手の判断をつけられることだ。一方でデメリットも明白だ。スイスのニヨンで岡田武史監督が「外れるのはカズ、三浦カズ」と発表したように、故障者や目に見えて状態を崩している選手がいない場合でも、指揮官は非情の決断を迫られる。「来てください」と招いた選手に、恥をかかせることも考えられる。
予備登録を活用するという方法も
続いて考えられるのが、予備登録の積極的活用だ。今大会中に今井達也の追加招集の噂が広がった。最終的には本人および所属先のアストロズが要請を含めて否定したのだが、アメリカなどが使っているように、もっと前向きに検討してもいいと思う。
例えば仮にベネズエラに勝っていても、山本は大会規定上、準決勝以降の登板はできない。それなら準決勝、決勝に進出すれば、今回だと今井、千賀滉大らを招集することを、あらかじめ発表しておく。プラン通りなのだと説明することで、外れる選手が傷つくこともない。
新王者となったベネズエラはもちろん、アメリカ、ドミニカ共和国、プエルトリコ、メキシコなど、大会を重ねるごとにメジャーリーガーは本気度を増している。勝つのが当たり前でないのはわかりきったことだが、日本が優勝候補の一角であり続けるために、取れる策はあるはずだ。

