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侍ジャパンPRESSBACK NUMBER
「対戦相手に拍手」「じつは応援歌にノリノリ」“Netflix中継が映さない”大谷翔平の素顔…侍ジャパンのベンチで何してる? 現地記者が感じた「前回大会との違い」
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佐藤春佳Haruka Sato
photograph byHideki Sugiyama
posted2026/03/13 17:00
WBC韓国戦でホームランを放った鈴木誠也をベンチで祝福する大谷翔平
対戦相手にも拍手…大谷が見せたリスペクト
どんな時でも野球を楽しむのが大谷流だ。ベンチ内では基本的に、リラックスした表情を見せる。白熱戦となった7日の韓国戦では、2点リードの4回に、伊藤大海(日本ハム)から同点2ランを放った韓国代表のキム・ヘソン内野手に拍手を送る場面に注目が集まった。実はこの直後、セレブレーションを受けてベンチ内に戻ったキムに向けて大谷は、バットを振る仕草や球筋を示すようなジェスチャーを送って口パクで会話していた。イタズラっぽい表情を見せたあと、最後は両手を頭上に掲げて再び拍手。ドジャースのチームメートの会心の一撃を讃えた。
日本が7回に一挙3点を奪い優勢に立った後は、やはりドジャースの同僚である山本由伸を自らの隣の席に呼び寄せて会話をしながら試合を見守った。8回、セットアッパーの松本裕樹(ソフトバンク)が1点を失いながらも空振り三振でピンチを脱すると、二人揃ってベンチのフェンスをドンドンと叩きながら大喜び。9回の守備でセンターの周東佑京(ソフトバンク)が大飛球をジャンピングキャッチすると、ベンチから立ち上がり、帽子を手に高々と掲げた“脱帽ポーズ”を見せて興奮を示した。
大谷がもたらす“ポジティブな雰囲気”
「短期戦中は特に、前回大会もそうでしたけど、タフなゲームが何試合か必ずあると思うので、そういうゲームをものにして、チームとしてより結束やチーム力が上がる気がするので、そういう意味では今日取れたことはすごく大きいですし、1人1人が本当に素晴らしい」
試合後の会見でそう話した大谷。表情豊かに試合を楽しみ、勝負に熱中する。スーパースターが見せるその姿勢こそが、チームにポジティブな空気をもたらしている。現地で取材を続けると、村上宗隆をはじめ年下選手を気遣う、“知られざる貢献”も見えてきた――。《つづく》

