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「絶対に落とさないから」木原龍一が三浦璃来に誓った“真意”…ペア結成から7年、じつは「人間的な性格のバランスもいい」りくりゅう“本当の関係性”
text by

松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph bySunao Noto/JMPA
posted2026/03/01 11:03
ミラノ五輪で金メダルを獲得した三浦璃来・木原龍一
三浦と木原は「人間的な性格のバランスがいい」
氷上での練習に限らず、ともに多くの時間を過ごせば、どうしても「人と人として」という部分は出てくる。行き違うことも、ぶつかることもある。そのときどう乗り越えられるか。どういう関係を築けるか。そこに相性は表れる。
木原は2022年、2人の相性についてこう話している。
「人間的な性格のバランスがよくて、しっかり者と、抜けているのを補うところが合っているのかなと思います」
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1シーズン、2シーズンで惜しまれつつもペアを解消するケースが少なくない中、三浦と木原は7シーズンを過ごすことができた。その相性を「合わせている」じゃなく「合う」と三浦が言ったのは象徴的でもある。
時間を重ねてくることで、相性が合うだけでなく、それを育むこともできた。
これまで何度もあった、木原が三浦を支えた場面
ミラノ・コルティナ五輪では、ショートプログラム5位からフリーでの立て直しに成功した。失意に沈む木原を三浦が励まし続けたという。
「龍一君がずっと泣いてるんですよ。いつも引っ張ってくれる龍一君が。だから今回は、私がお姉さんでした」
そしてこう話してもいる。
「以前の私だと、ここまで強くなれなかったと思います」
「毎試合、サポートしてきてくれたから、強くなれたのかなと思います」
木原が三浦を支えた場面は数知れない。
例えば2021年11月のNHK杯は、落ち込む三浦を朝食に誘い、何気ない会話をする中で三浦は立ち直るきっかけをつかんだ。試合後、涙する三浦を懸命に励ましていた木原の姿もあまたある。それは試合だけにとどまるわけではなかっただろう。より豊富なキャリアを持ち、経験を積み重ねてきた木原が支えて、そのおかげで三浦も成長していった。それが両者の関係を深め、高めることにもなった。


