オリンピックへの道BACK NUMBER
「絶対に落とさないから」木原龍一が三浦璃来に誓った“真意”…ペア結成から7年、じつは「人間的な性格のバランスもいい」りくりゅう“本当の関係性”
text by

松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph bySunao Noto/JMPA
posted2026/03/01 11:03
ミラノ五輪で金メダルを獲得した三浦璃来・木原龍一
実力者同士でも、長く続けられないケースも多い
ただ、それだけではない。ポテンシャルのある選手を組ませて、技術的にはうまくいきそうでも、うまくいかないことがある。あるいはしばしば、トライアウトでうまくいきそうだと感じてスタートしても、続かないことも少なくない。実際、1シーズンでペアを解消するケースも珍しいことではない。
「続けていけば、絶対伸びたはずなのに」
と残念がる声が周囲から出ることもある。それでも続けられず、新たに相手を探して再びトライアウトに臨む……。それも珍しくない。
ADVERTISEMENT
ペア(あるいはアイスダンス)で継続できている選手、あるいは残念ながら続かなかった選手の話を聞くと、やはり「相性」という言葉が浮かんでくる。
喧嘩は珍しくない。だからこそリスペクトが大事
喧嘩なんて珍しいことではない。ペアと同じく2人で行うアイスダンスのミラノ・コルティナ五輪代表、吉田唄菜・森田真沙也は2024年12月、全日本選手権で初優勝を果たし、世界選手権代表に選ばれた。全日本選手権で2人にとって手応えの得られる演技ができた要因を話す中で、吉田はこのようなエピソードを明かしている。
「練習量は変えていないですけど、無駄な喧嘩をなくして、しっかり練習をしました」
「思っていることをちゃんと言ったり、あえて言わずにそれがいい方向に向かったりもするので、相手を気遣ってリスペクトするのが大事だと思いました」
それに対して森田は、「言いたいことを言うのも大事ですけど、言い方もすごく大事で、自分勝手になりすぎず、かといって自分の意見を殺さないバランスが大事だと思いました」と話している。そして喧嘩の原因についても触れた。
「『何それ』『何さっきの』みたいな、スケートの技術以外のことが多かったです」

