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“卓球強豪校ではない”青学大の異色Tリーガー・小林りんごが明かすリアルな大学生活「渋谷でお買い物、バイトもしたり…」「私も負けたくない」
text by

松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byHirofumi Kamaya
posted2026/03/02 11:03
青学大3年生で、Tリーグでも活躍するカットマン・小林りんごのインタビュー【第2回】
「本当に強くて、それこそ勝ち目がないなって……。でも思ったより攻撃が通用した部分があって、それは自信になりました。その後の学生の大会では、もうちょっと攻撃してみようとか、あれ以上に強い人は日本にはいないと思って戦えるようになりました。私は今までシングルスでメダルを獲った経験がなかったのですが、全日本学生選抜卓球大会という大会で3位に入ることができて、Tリーグでの経験がいかされたのかなって思っています」
「同世代で誰が強いのか、私も負けたくない」
Tリーグだけではなく、全日本選手権でも、1年時2年時と、シングルスで5回戦に進出するまでになった。
「1年生のときは(4回戦から出場する)スーパーシードの選手に勝ちました。その後の東京選手権でもスーパーシードの選手に勝って、ちょっと自信を持ってできるようになったというか、さらに上を目指すきっかけになりました」
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2年生の全日本選手権ではスーパーシードの一人となり、4回戦から登場。そこで実業団の選手を破っている。
この2年の全日本選手権は、別の意味でも貴重な経験となった。2024年は木原美悠、2025年は横井咲桜と、敗れた試合は同世代との対戦だったのだ。木原はパリ五輪にリザーブとして同行し、横井は一昨年のWTTファイナルズ福岡の女子ダブルスでメダリストとなっている。
「私たちの学年は、木原選手、横井選手、あとは大藤沙月選手、赤江夏星選手など、強い選手がたくさんいる世代です。小学生の頃から同じメンバーで競っていて、『この代だから勝てないな、しようがないな』と思ってしまう部分も最初はありました。でも横井選手からゲームを獲れたり、競る部分もあって、他の代より強い代だから食らいついていこう、この代にいるから他の代には負けないように頑張ろうと思うようになりましたね。この代で誰が強いのか、私も負けたくないです」
そのための武器は何か。小林は、カットマンであることに可能性を見出している。〈つづく〉
(撮影=釜谷洋史)

