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“卓球強豪校ではない”青学大の異色Tリーガー・小林りんごが明かすリアルな大学生活「渋谷でお買い物、バイトもしたり…」「私も負けたくない」
text by

松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byHirofumi Kamaya
posted2026/03/02 11:03
青学大3年生で、Tリーグでも活躍するカットマン・小林りんごのインタビュー【第2回】
学部は総合文化政策学部。どういうことを学んでいるのか尋ねると、笑って答える。
「『この学部は何をするか』を授業でも取り扱うんです。本当に総合的でいろいろな授業をとることができます。文化とかメディア系もあったり、幅広い学部だなと思います。私は文化、メディア、あとは経営系の授業をとったり、課題で美術館に行ったりもします」
団体戦で感じる“もどかしさ”はあるが…
望んでいた雰囲気の中、充実した学生生活をおくり、その中で卓球に打ち込んできた。1年生のときから団体戦では主軸として活躍。2年生の秋には自身、全勝でチームの一部昇格に貢献、3年生の春は一部で5勝1敗、チームは降格を余儀なくされたが二部の秋も全勝で期待に応えた。
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ただ、団体戦は一人が活躍しても勝てるわけではない。それが二部という現状を生んでいる。チームでは一人高いレベルにあることに葛藤がまったくないわけではない。
「もどかしくなる気持ちはどうしても出てくる部分があって、自分が勝ってもチームは勝てないんだろうなって思っちゃうときもありました。でも、自分はしっかり勝てるように頑張ろうってやるようにはしています。リーグ戦はしっかりやって、個人の成績も自由な中で伸ばせてきたので、(この環境が)やっぱり自分には合ってたんだなって思いますね」
張本美和と戦って感じた“リアルな距離”
その中で変化もあった。2年生のとき「九州アスティーダ」(2025年5月、九州カリーナに改称)の一員となり、Tリーグに参戦したことだ。
Tリーグでは、日本のトップクラスで活躍する選手とも対戦する機会がある。
「最初は本当に何をしても決まらないっていうか、自分がどう攻めても決まらないって思っていました。でも雰囲気をつかんでくると、トップ選手にも意外と通用するなって思ったり、差は大きいんですけど、見えないほど遠くにいるわけでもないなって思って、前向きに捉えています。上のレベルを体験したおかげでだいぶ視野が広がったというか」
2025年10月には張本美和と対戦。0-3で敗れたが、第2ゲームは9-11と粘りをみせた。


