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5位転落、韓国でも再燃…カーリング女子“選考問題”「野球やサッカーのようにベストメンバーを選ぶべき?」韓国が報じた“2勝7敗”フォルティウスへの見解
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キム・ミョンウKim Myung Wook
photograph byAP/AFLO
posted2026/02/23 06:15
最終戦でカナダに敗れ準決勝進出を逃したカーリング韓国女子代表・京畿道庁
結局、今大会の韓国は「5G」という新星に託されたわけだが、その戦いを歯がゆい思いで見つめていたであろう人物が、前出したキム・ウンジョンだろう。彼女が率いる「チーム・キム」は国内予選で「5G」に敗れ、ミラノのリンクに立つことは叶わなかった。
しかし、今大会は放送局「JTBC」の解説委員としてミラノの放送席に座っていた。かつての戦友キム・ヨンミと共にマイクを握り、後輩たちの奮闘を見守るその姿は、韓国カーリング界の成熟を象徴していた。
「選手として出場したかった思いはあるが、今は広い視野でカーリングの楽しさを伝えたい」
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ミラノ五輪への出場を逃したとはいえ「チーム・キム」は健在で、キム・ウンジョン自身もチームのスキップを務めている。忘れている人もいるかもしれないが、彼女は2018年7月にスケートコーチの男性と結婚し、2019年5月に長男を出産。その後は競技に復帰し、“ママ”として2022年北京五輪に出場。3大会連続の五輪出場はならなかったが、もちろん次の五輪も狙っているという。
韓国メディア『STNニュース』は、韓国女子カーリングがメダルを獲得できなかったことについて、こう締めくくっている。
「たとえ準決勝進出には失敗したとしても、今大会は韓国女子カーリングの底力を再確認させた舞台だった。崖っぷちでも諦めない集中力、最後まで粘り強く食らいついた勝負根性は、多くのファンの胸を熱くさせた。大韓民国の名前を背負って戦った君たちこそが、真のヒーローだ」
メディアの論調同様、韓国でのネット上の反応も好意的なものばかりだった。
「最後のストーンが止まるまで、諦めなかったその闘志に心からの拍手を送ります!」
「京畿道庁『5G』、韓国カーリングの底力を世界に証明してくれました。メダルよりも価値のある挑戦でした。本当に誇らしいです!」
「本当にお疲れ様でした! 惜しくもベスト4進出は逃しましたが、中国や日本に勝利したアジア1位のチームは間違いなく韓国です!!」
氷の上で泣き崩れた選手たちは、この涙を糧にどう化けるのか。そして、解説席で見守った“メガネ先輩”キム・ウンジョンは再びリンクに戻ってくるのか――。
カナダのような「百戦錬磨の老獪さ」との差、そして「競争を生む選考」への問いが、次なる4年後への宿題となった。

