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「スターダムの現状を変えたい」“グランドスラムに王手”スターライト・キッドが語った上谷沙弥への思い「やりたかったことを上谷が…悔しかった」
text by

原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2026/02/01 17:00
スターライト・キッドは上谷沙弥から赤いベルトを奪い、スターダムのグランドスラムを達成することができるのだろうか
「スターダムの現状を変えたい」赤に挑む理由
キッドはフューチャー・オブ・スターダム、ハイスピード、ワンダー・オブ・スターダム、NEW BLOODタッグ、ゴッデス・オブ・スターダム、アーティスト・オブ・スターダムとスターダムが管理するタイトルの大半を獲得してきた。これに最高峰のワールド・オブ・スターダム=赤いベルトを取ることができれば、完全なグランドスラムを達成することになる。
「スターダムの現状を変えたい。汚いやり方はあっても、H.A.T.E.が強いのは確か。今のスターダムはH.A.T.E.がトップで成り立ってはいるけれど、そろそろ景色を変えたい。ベビーフェイスが輝いていたい。そんな明るい新しい時代を私が先頭に立って開きたいな、というのも今回の挑戦の理由のひとつです」
「10年、あきらめないで続けてきてよかったな、というのが一番。私はベルトでも何かと時間がかかってしまうタイプ。でも、あきらめないでやってきた。ハイスピードは8回目。白も9年かけてやっとそこまで届いた。ファンに恩返しができた。喜んでもらえた。あとママもそうなんですが。うれしかったことはいっぱいあります。東京ドームに出られたこと、10周年記念大会を開けたことも……」
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キッドは言葉に力を込める。
「ずっと小さい可能性でもあきらめないでほしい、って言ってきた。それを証明できているのが私なので。あきらめそうになったことは何度もありますよ。同じハイフライヤーとして上谷に負けて、その間にAZMがハイスピードを巻いたり。自分がどんどん置いていかれる感覚があって。どうしていいかわからない。大江戸隊でも低迷してしまった時もあって、今後が見えなくなったことがありましたから」
「そんな中でも上谷の存在は、いろんな意味で原動力になっていた。欲深さは上谷相手になると増しますね。いつも先を越されているからこそ。私がワンダー持っているときに、上谷がワールド持っていて。私は全力でワンダーを輝かせてきたつもり。それでも上谷に届かなかった。防衛戦の内容が負けているとは思っていない。でも、結果として、その上に上谷がいた。私は上谷を追っている。追っているときの私の方が燃えているんだなあ」



