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J2最終節の悲劇…何が明暗を分けたのか?「試合前に悲壮感はなかった」J3降格ロアッソ熊本の“誤算”…選手の要望「ハーフタイムに富山の経過を教えて」
posted2026/01/23 11:04
「得失点差1」の差でJ3に降格となったロアッソ熊本。悲劇と奇跡が交錯した昨季のJ2最終節で、いったい何が起きていたのか
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宇都宮徹壱Tetsuichi Utsunomiya
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Tetsuichi Utsunomiya
ロアッソ熊本GM、織田秀和にとっての「11.29」
「今年を漢字1文字で表すとしたら……。『一』ですかね。数字のイチ」
2025年もあと4日という年の瀬ということもあり、あえて「今年を漢字1文字で表すとしたら?」というベタな質問を投げかけてみる。相手は、ロアッソ熊本GMの織田秀和、64歳。ちょうど広島に帰省しているタイミングで、広島駅に隣接したホテルのカフェにて話を聞いた。コーヒーカップを静かに置くと、熊本のGMは重い口を開く。
「あと1勝できなかった、あと1ポイント取れなかった、あと1点が足りなかった。そういう『一』の積み重ねで、すべてが決まってしまったシーズンでしたね」
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2025年シーズン、熊本は11月29日の最終節(第38節)でカターレ富山に順位で逆転されて18位となり、5シーズンぶりのJ3降格となった。第29節終了時、熊本は16位で富山は19位。勝ち点差は10ポイントあった。ところが残り9試合、熊本は1勝もできず、積み重ねた勝ち点は、わずかに4ポイント。結果、富山の猛追を許すこととなった。
監督は名将として知られる、大木武。熊本を率いて6シーズン目だった。J2昇格の功労者とはいえ、最悪の事態に至る前に、交代させる選択肢はなかったのだろうか?「たられば」を承知で質問すると、織田は大きく息を吸って首を横に振る。
「別の監督を呼んできて、良くなるというイメージができなかった。それに、Proライセンスを持っているのが大木監督だけ。仮にライセンスを持ったコーチがいたとしても、内部昇格は考えていませんでした。むしろ続けることでの積み重ねによって、少なくとも残留はできるだろうと。それぐらいの力はチームにあると思っていました」

