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J2最終節の悲劇…何が明暗を分けたのか?「試合前に悲壮感はなかった」J3降格ロアッソ熊本の“誤算”…選手の要望「ハーフタイムに富山の経過を教えて」
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宇都宮徹壱Tetsuichi Utsunomiya
photograph byTetsuichi Utsunomiya
posted2026/01/23 11:04
「得失点差1」の差でJ3に降格となったロアッソ熊本。悲劇と奇跡が交錯した昨季のJ2最終節で、いったい何が起きていたのか
選手の要望「ハーフタイムに経過を教えてほしい」
そして迎えた11月29日の最終節。17位の熊本と18位に順位を上げた富山の勝ち点差は、わずか2にまで接近していた。得失点差は熊本がマイナス16で富山がマイナス18。熊本は勝てば文句無しの残留、引き分けでも裏の試合で富山が3点差で勝たなければ、逆転されることはなかった。熊本の相手は13位のヴァンフォーレ甲府、富山は14位のブラウブリッツ秋田。いずれもホームゲームである。当日の熊本の選手たちの様子は、どうだったのか。
「悲壮感や緊張感は感じられませんでしたね。見た目には、いつも通りリラックスした状態だったと思います。試合前、大木監督から選手に『他会場の経過を知らせてほしいか?』という相談がありました。すると選手側から、ハーフタイムに教えてほしいという要望がありました」
織田自身は、記者席から目前のゲームに集中していたという。DAZNで裏の試合をチェックしていたのは、隣に座っていたコーチ。動きがあれば、すぐさまインカムでベンチに伝えることになっていた。そして14時3分、運命のキックオフを迎える。
<第2回に続く>
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