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「(クリア夫人から)刺激を受けている」シャイな三笘薫28歳が“プレミア100試合”で語った「妻への感謝」…“現役アスリート”クリア夫人は6年ぶり好記録 

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田嶋コウスケ

田嶋コウスケKosuke Tajima

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posted2026/01/22 17:20

「(クリア夫人から)刺激を受けている」シャイな三笘薫28歳が“プレミア100試合”で語った「妻への感謝」…“現役アスリート”クリア夫人は6年ぶり好記録<Number Web> photograph by Getty Images

1月19日のボーンマス戦。リーグ通算100試合出場を達成したブライトン三笘薫(28歳)

 普段現地メディアに触れている筆者は、夫人である剱持クリアさんの名前を思いがけず目にしたことがある。それは25年3月。英国南部サセックス州主催の陸上大会での三段跳で、クリア夫人が金メダルを獲得したとの小さな記事だった。報道によると、クリア夫人は三段跳で12m16を記録し、成人女性の部で優勝。金メダルを首にかけて喜ぶクリア夫人の姿がそこにあった。

 クリア夫人は筑波大学・陸上部出身の女子陸上選手。専門は三段跳と走幅跳で、陸上界では有名なアスリートである。大学在学中に三笘と知り合い、ブライトン復帰タイミングの22年7月に結婚を発表した。その年の秋に、クリア夫人は渡英した。

 結婚後は大きな大会に参加することはなかったが、英国の地でも彼女のペースでトレーニングを続け、イングランドの小さな陸上大会を中心に出場を重ねた。時にはハンガリーの大会に参加したこともあった。そして25年10月、日本で彼女が再び脚光を浴びる──。滋賀国民スポーツ大会(国スポ)陸上競技に参加し、クリア夫人は成年女子三段跳で12m81を記録し、4位につけたのだ。陸上競技Webメディア「月陸Online」によると、22年の全日本実業団対抗選手権を最後に全国大会での剱持さんの出場記録はなく、12m80を超えたのも6年ぶりだという。

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 こうしたクリア夫人のひたむきで、前向きな姿勢、強い向上心を日々感じているからこそ、三笘は「刺激を受けている」と話したのだろう。

吉田麻也「奥さんにはもう感謝しかないです」

 過去の取材ノートをめくると、プレミアリーグ100試合達成を機に、吉田麻也も夫人に感謝の言葉を述べていた。

 吉田は2012年8月、オランダのVVVからプレミアリーグのサウサンプトンに移籍。そして翌月、一般女性との結婚を発表した。

 16年11月には、第一子となる女児が誕生。吉田の場合は子供が生まれて5カ月のタイミングで「100試合出場」を達成したことから、「奥さんにはもう感謝しかないです。娘が生まれてからも、全てがうまくいくようにしてくれてます」と、夫人のサポートに頭を下げていた。

 サポートの形こそ様々だが、プレミアリーグで偉業を達成する選手の隣には、必ず彼らを支える家族やスタッフがいる──。三笘の100試合達成を目撃し、そんなことを改めて感じさせられた。

「苦しんでいる…もっと理想は高かった」

 冒頭に記した、三笘のプレミアリーグデビュー戦を思い出し、100試合達成後の囲み取材でこんな質問をしてみた。「プレミアに挑戦する前と比べて、実際に100試合を経験して、見方が変わったなど感じたことはありますでしょうか」と。三笘は「うーん……」と少し考えてから話した。

「自分が思っている以上に苦しんでいるなと感じてます。もっと理想は高かったですけど、難しい印象です」

 舞台は、世界最高峰のプレミアリーグ。3年半をかけて頂(いただき)を目指してきたが、その山に足を踏み入れると、実際の道は険しく、難しかったということだろう。

 だが三笘はこうも話した。「100試合は通過点。もっともっと積み上げていかないと」。三笘の挑戦は、これからも続いていく。

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