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「想像と違うな…」上野裕一郎監督は“速くない選手”をどう教えたか? 立教大“箱根駅伝への道”の意外なスタート「僕は監督が来てくれて幸せでした」
posted2026/01/23 17:01
立教大はいかに箱根予選会突破を成し遂げたのか? 日本トップの上野裕一郎監督の就任で部員は戦々恐々としていたが……
text by

佐藤俊Shun Sato
photograph by
AFLO
“練習は、ボリュームが増えて、厳しくなるだろうな”
日本トップクラスの競技者である上野裕一郎監督が指導することになり、立教大の多くの部員がそう予想していた。ところが、いざ練習がスタートすると、そのスタイルは想像していたものとは異なっていた。栗本一輝は、モチベーションが上がった。
上野監督は学生に寄り添ってくれた
「僕は大学に入ってからも、もっと自分はいけるはずだ、練習メニューなど含めてもっとプロフェッショナルという部分を取り込めれば、と思っていたので、練習が厳しくなって、求められるものが高くなることに抵抗がなかったんです。かなり厳しくなることは覚悟はしていたんですが、上野さんは想像以上に学生に寄り添ってくれました。
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たぶん、5000mで16分、17分台の選手って、上野さんも扱い方がよく分からないと思うんですよ。でもそこでいきなり練習メニューを厳しくはせず、ひとりひとりの練習メニューを細かく考えてくれて。一緒に走ってくれたり、『14分20秒、いけるよ』とか、自分の可能性にも興味を持ってくれた。僕はワクワクする気持ちが大きくなっていきました」
石鍋拓海も、イメージと実際の練習がかなり違ったという。
「上野さんは選手としての経歴、成績がすごいので、最初は遠い存在で、厳しいんだろうなって思っていたんです。でも、実際は人としてすごくフランクな方で、コミュニケーションをしっかりとってくれて、そういう意味では“近さ”を感じました。
ただ、1年目に先輩たちのメニューを踏襲してきたのとはまるで違っていて、練習自体はけっこうしんどかったです。でも、僕は本当に“陸上している感”を味わえて、楽しかったです」
斎藤俊輔には、いい意味で驚きがあった。

