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「ハイキューかよ…」春高バレーMVP岩田怜緯の本音が純粋すぎた「終わってしまうのが嫌だった」ライバルと先輩・高橋藍に比較された2年生エースの脱皮 

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米虫紀子

米虫紀子Noriko Yonemushi

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photograph byHiroyuki Nakamura

posted2026/01/13 11:02

「ハイキューかよ…」春高バレーMVP岩田怜緯の本音が純粋すぎた「終わってしまうのが嫌だった」ライバルと先輩・高橋藍に比較された2年生エースの脱皮<Number Web> photograph by Hiroyuki Nakamura

高橋藍を擁した2020年以来、6年ぶりに春高バレーを制した東山高校。2年生エース岩田怜緯は大会MVPに選ばれた

 自信を得た岩田は、雄物川高との準決勝では58.1%という高いスパイク決定率で、18得点を奪い決勝へ。清風高との決勝では、得点を決めるたび雄叫びをあげながら激しいガッツポーズ。気迫を前面に出して周囲を鼓舞した。

「日本一を獲るために、しっかり感情をぶつけていこうと思っていましたし、一点一点の重みを感じながらプレーしていたので、そういうものが自然と出ていたかなと思います」

 清風の堅いディフェンスに得意のクロススパイクを何度も拾われるが、粘り負けせず厳しいコースに打ち込んでこじ開ける。最後は、3枚ブロックの上から豪快なパイプ攻撃をコート奥に叩き込んで試合を締め、今大会2度目の涙を流した。鎮西戦とは違った涙だった。

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「日本一を獲れた嬉しさもありましたし、この最高のメンバー、3年生ともうバレーができなくなってしまう、悲しさというか、寂しいという感情の涙でもありました」

 その3年生は、託せるエースとなった岩田の成長を讃えた。3年生のセッター・山上晴太郎は言う。

「怜緯は鎮西高校の一ノ瀬君をずっとライバル視して、彼に打ち勝つために一生懸命腕を振り続けてきてくれた。それが結果的に勝利につながって、一番、彼の自信になったのかなと思う。今日の決勝も自信を持って打っているなと感じました。彼は一番気持ちが強い。日本一を獲りたいというのはみんなで話していたんですけど、一番そう思っている人物の一人だったのかなと感じました。怜緯に託してよかったです」

「自分がチームを勝たせる」

 岩田は大会中、何度もこの言葉を発した。有言実行し、高橋藍の代以来6年ぶりの優勝へと東山を牽引したが、岩田にはまだ1年ある。

「守備面でも、自分が狙われても崩れないような選手になりたいですし、この1年間心掛けてきた『勝たせられるエース』というのを、もう一度、来年も果たせるように、磨いていきたいと思います」

 今年度の鎮西がそうだったように、ここからの1年は他チームが“打倒・東山”“打倒・岩田”を掲げて向かってくる。その壁を打ち破り続けた先に、更なる飛躍が待っている。

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