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ボクシングPRESSBACK NUMBER
「後の世界王者に勝利、一時は世界7位に」“天才二世ボクサー”と呼ばれた内藤律樹34歳は今…「生き残りをかけた戦い」オーストラリアでの挑戦に密着
text by

関根虎洸Kokou Sekine
photograph byKokou Sekine
posted2025/12/26 17:02
元日本・東洋太平洋王者の内藤律樹。2024年12月、石川町のE&Jカシアス・ボクシングジムにて
“フラミンゴ”のニックネームを持つジェイコブ・ンは、ゴールドコースト出身の30歳。戦績は15勝(11KO)1敗。2017年にプロボクシングデビューすると15連勝を記録。2つのマイナータイトルを獲得後、22年に世界タイトルの足掛かりとして元IBF世界フェザー級王者のビリー・ディブと対戦。しかしレスリング行為による反則によって失格負けを喫してしまう。以来、唯一の敗戦を最後に試合から遠ざかり、今回が3年半ぶりの再起戦だという。
182センチの長身だが、長い腕を折りたたむようにして接近戦もいとわないアグレッシブなスタイルだ。気になった珍しい姓のン(Ng)は、父親のルーツがマレーシア出身の中国系オーストラリア人だからということだった。またウェブに上がっている動画をチェックすると、元世界チャンピオンに失格負けした試合は、レスリング行為で失格負けになるまで、ほぼ一方的に試合をリードしていたことが分かった。一方で、中堅ボクサーとの対戦では序盤にダウンを喫している。
好戦的なスタイルだが、ディフェンスには穴がある。ボクシングはリッキーの方が上手い。勝機は充分にある……。
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試合会場となるパット・ラフター・アリーナで、試合の前々日にプレスカンファレンスが行われ、前日には計量と記者会見が行われた。そして滞りなく、試合当日を迎えた。
<続く>

