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「あっ、大谷翔平がフリーマンに顔を寄せて…」ドジャース4連勝優勝への転機とは? NHK現地解説者が振り返る「日本人3人衆に加え、テオスカーも…」
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小早川毅彦Takehiko Kobayakawa
photograph byGetty Images
posted2025/10/20 11:01
ブルワーズを4連勝で退けたドジャースだが、ただ大谷らスーパースターが活躍したというだけではない、勝利の要因と転機があった、と小早川氏はいう
今年一番いい状態になってきている
それに、佐々木投手がクローザーとして定着したことが、そのほかのブルペン陣にもいい影響を与えて、状態が上がってきています。この日も投げたアレックス・べシア、アンソニー・バンダの左投手2人はかなり本来の姿に近づいてきましたね。左投げのリリーフの専門家というのは、短期決戦では絶対に必要なピースですので、彼らの復調は大きいです。右投げのほうではブレイク・トライネン投手の状態がまだいまひとつですが、ここは先発からブルペンに回っているエメット・シーハン投手もいますので、カバーしあっていけるでしょう。
最大の懸案だったブルペンがよくなってきたことで、私の印象としてはドジャースは今が今年一番、状態がいいのではないでしょうか。4連勝の立役者となった先発は、スネル投手、山本投手、タイラー・グラスノー投手、大谷投手の、アメリカで「BIG4」と言われはじめている4本柱が盤石で、昨年のポストシーズンとは雲泥の差です。打線は言うまでもなく大谷選手の復調でこれ以上ない状態。スーパースター軍団がチームとして一体になっているのですから、ワールドシリーズに向けて本当に楽しみです。
ブルワーズはちょっと達成感を感じてしまっていた?
間違いなく強敵だったブルワーズですが、若いチームということもあって、どこか地区優勝でちょっと達成感を感じてしまったのかな、とも見えました。守備や走塁といった、本来武器としていた面でもドジャースにお株を奪われるようなところもありました。ポストシーズンの最初から明確にワールドシリーズ2連覇を見据えていたドジャースとの、ちょっとした意識の差が、スイープ(4連勝)という結果に影響したのかもしれません。
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ワイルドカードシリーズの初戦から10試合、現地で解説してきて、リーグ優勝決定シリーズ前に、キーマンは日本人選手3人になると申し上げましたが、本当にその通りに3人がチームを牽引していて、なんだか誇らしい気持ちですね。10試合を9勝1敗という強さで勝ち上がってきたドジャースですが、強いて言えば、地区シリーズのフィリーズの初戦がターニングポイントとして大きかったと思います。

