「セナさんも最後、コートに立つ時間が…」石川真佑と抱き合って何を話した？ 女子バレー関菜々巳（26歳）流した涙以上に光った“笑顔”の価値 

　ブラジル代表のエース、ガブリエラ・ギマラエスやポーランド代表セッターのヨアンナ・ウォロシュといった世界トップ選手たちの姿を見て驚いたという。

「イモコでは本当にみんなが楽しそうだったんです。レギュラーシーズンの1試合であろうと、決勝であろうと、どの試合でも本当にみんな変わらず楽しそうにプレーする。決勝の前だからって特に意気込むこともなく、でも集中力は高い。そういう人たちを見て、『ああ、本当にすごいな』と感じたし、バレーボールってやっぱり楽しいものだなって思えたのがすごく大きかったです」

　遠い存在だと思い込んでいた選手たちの素顔を知れたことも大きな収穫だった。

昨季は5冠を達成したイモコ・コネリアーノでプレーした関菜々巳。来季から同じセリエAのブスト・アルシーツィオでプレーする　©︎PA Images/AFLO

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「世界トップと言われる人たちも、ただの人間だということがわかりました（笑）。当たり前のことなんですけど、以前は『あの人たちはすごい人たちだ』と勝手に思っちゃっていた。でも一緒にプレーしてみて、この人たちも世界一になるための努力をしているからここにいるんだなと感じたし、彼女たちも普通に調子悪い日があるんだなって。アーシャ（ウォロシュ）でもコンビが合わない日あるんだな、ガビ（ギマラエス）でもスパイク決まらない日があるんだな、でもどんな時でも周りに声をかけててすごいなって」

　生活面でも、おおらかなチームメイトに囲まれて過ごす中で変化があった。

「『まあいっか』は増えた気がします。部屋に帰っても、今まではやりたいこと、やらなきゃいけないこと、その全部をやりたかったんですけど、『別に今日じゃなくてもいっか』と思えるようになりました」

　そうした変化が、コート内でも関に余裕を与えた。7月まで行われたネーションズリーグのあと、こう語っていた。

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