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「揉め事になるのは“言い方”の問題」…今夏の甲子園“同時に2校を全国に導いた”27歳コーチが語った指導の肝は？「上からじゃなく、同じ高さで」

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安倍昌彦Masahiko Abe

photograph bySankei Shimbun

posted2025/08/26 11:01

北北海道代表・旭川志峯のコーチを務めた原田脩は昨年まで香川・尽誠学園でコーチを務めていた。結果的に関係校が2校同時に甲子園出場することに

　この秋からは、就任4年目の山本博幸監督とのコンビで、チームを教え導くことになる。

「今は、社会に出ると何もいわれなくなる時代です。事の良し悪しを勉強できるのは、学生時代しかない。だから、僕は言い続けようと思います。言うべきことは言って、伝えるべきは伝えて、憎まれ役は若い自分のほうが引き受けて。

　監督をワルモノにしてしまったら、チームという組織が壊れかねない。監督が言いたいことを、ひと足先に自分が選手たちに伝えて、チームを整える……それが、27歳・野球部長の役目ですから」

　8月16日、尽誠学園、京都国際高と互角の勝負の末、惜敗。

　原田部長が「大人ともきちんと話せるし、それをチームメイトに伝達する力もあった」と称賛したエース・広瀬賢汰投手が2試合連続の無四球完投で、昨年優勝の強豪の攻撃を、3失点にとどめてみせた。

　そして一方、旭川志峯は、甲子園でクリーンアップをつとめた億貞壮汰遊撃手や松本琉葦捕手が新チームに残り、新たなシーズンをスタートさせている。

　蒔いた種は、確かに芽を出し始めているようだ。

　広い、広い北海道のド真ん中あたり、若き情熱家野球部長のこの先に、どうか幸あれ！

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