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甲子園を沸かせた“ミラクル佐賀北”の真実「ボコボコに負けるんかなって思っとった」帝京戦でじつは伝令拒否、がばい旋風はナゼ巻き起こったのか?
posted2025/08/15 11:04
2007年夏の甲子園決勝、逆転満塁本塁打を放ち、先に生還した3人の走者と抱き合って喜ぶ佐賀北の副島浩史
text by

日比野恭三Kyozo Hibino
photograph by
JIJI PRESS
◆◆◆
“がばい旋風”はなぜ起きたのか?
――ここからは甲子園で優勝した'07年の話を。まずはあの年の県大会で、ターニングポイントだったなと思うのはどこでしょう。
真崎 佐賀西(準々決勝)じゃない? いまの生徒たちにあの試合のビデオを教材として見せてた。中盤、追い上げられて、ピッチャーが久保に代わるんですけど、すごいピンチを招いて。
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副島 フォアボール、フォアボールとかで満塁になって、そこから3者連続三振。
真崎 そうそう。このピンチの状況で久保がどういう気持ちで投げているかを考えなさい、と。覚えとるやろ?
久保 まあ断片的には。でも、投げてる時の気持ちはいつもいっしょ。死に物狂い。

