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「上谷沙弥がメディアに出まくって…」“人気覆面レスラー”スターライト・キッドの嫉妬「バチバチに意識」スターダム“赤と白の二冠戦”は実現するか 

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原悦生

原悦生Essei Hara

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posted2025/07/20 17:00

「上谷沙弥がメディアに出まくって…」“人気覆面レスラー”スターライト・キッドの嫉妬「バチバチに意識」スターダム“赤と白の二冠戦”は実現するか<Number Web> photograph by Essei Hara

白いベルトと赤いベルトの二冠戦を視野に『5★STAR GP』優勝を狙うスターライト・キッド

「マスク脱いでも変わらない」素顔のキッド

 安納を挑戦者に指名した明確な理由はあるのだろうか。

「私のデビュー戦の日が、サオリのスターダムでのリングデビューの日。サオリはアクトレス所属でしたけどスターダムに来て一緒にやっていた。私が欠場して、気づいたらサオリがいなくなっていた。外で人気があって活躍していたのに、もう意地でもスターダムには来ないのかなと思っていたら、帰ってきた。私はワンダー挑戦して負けて、サオリにシングルで勝ててない。ワンダーが初シングルで、5★STARが2回目。サオリはスターダムで上り詰めるの早かったな。岩田美香とやっていた頃のギラギラのあの目。それが今、若干失われているのかな。前とは立場が逆だからラブコール送って、札幌で戦うことになったんです。私は引き出すの得意なんで。挑発して乗らせる。ハイスピードの時もやってきた。これに意欲的なサオリが乗っかってきたら面白くなる」

 安納は一度家に帰ったら、あまり外に出ないタイプだというが、キッドはどうだろう。

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「私は外に出たい派ですが、今は、暑すぎて出たくない。じっと映画を見ることができないんです。すぐスマホいじっちゃう。お昼寝しちゃうはないですね。予定が何もないときは、昼まで寝ているときはたまにありますけど。最近、一人で行っちゃう。買い物、ご飯も。一人がわりと好きというか、そうなっちゃう。空き時間でなっちゃう。一人でいる時間がないと、ダメになりましたね。前は人と一緒じゃないと嫌だった。人といる時は別の楽しさがあるんで」

 キッドの素顔が気になっているファンも多い。マスクウーマンのキッドと素顔のキッドの間には、どんな差があるのだろうか。

「マスク脱いでも、マスクかぶっていてもあまり変わらないと思います。リング上もそんなに普段と変わらない。STARSの時は優等生キャラみたいのがあったのと、学生だったというのもありますが、ここまで自由にはじけてない。大江戸隊では悪ぶってたじゃないですか。ネオジェネの今は、そのまんまって感じ。プライベートでもプロレスの話するし、見るし。リング上の自分と分けていない。でも、キッドでいる時の方がしっかりしているかな。見られているという意識はありますから。リング上は対抗心、その場の感情、そして戦闘モードがある」

 マスクにもキッドなりのこだわりがある。

「ちょっとだけ頭あきマスクかぶったんですが、結構、雰囲気変わる。髪の毛を初めて結んで。『頭あき来たぁ!』ってお客さんに楽しんでもらえたかな。水色とかさっぱりした色。パステル・ビビッド。でもスターダム唯一のマスクウーマン、スターライト・キッドはやっぱり耳付きかな」

【次ページ】 「ネオジェネは遅れてきた青春。プリクラも撮る」

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