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「頭パニックで…ホテルの部屋で泣いた」糸井嘉男が初めて明かす“12年前の電撃トレード”真相…日ハム→オリックス「記事読んで、ほんまなんやと」
posted2025/07/09 11:04

日本ハムからオリックスにトレードとなった2013年1月の出来事を振り返る糸井嘉男(43歳)
text by

田中大貴Daiki Tanaka
photograph by
Yuki Suenaga
2013年1月、北海道日本ハムファイターズのリーグ優勝に貢献し、オフを過ごしていた糸井嘉男(当時31歳)は、突然オリックス・バファローズへの電撃トレードを通達される。左腕・八木智哉とともに、木佐貫洋・大引啓次・赤田将吾と交換される2対3の大型トレードは球界を揺るがすビッグディールだった。ベストナインにも選ばれた糸井がなぜ……? 本人が当時の真相を明かした。【NumberWeb電撃トレード特集 全2回の前編/後編に続く】
球史に残る大型トレード
――2013年初頭、オリックスへ電撃トレード。前年にパ・リーグ制覇、日本シリーズ進出に貢献した糸井さんのトレードには否定的な声も飛び交いました。
もう12、13年前ですか。なつかしいですね。
――キャンプ直前のトレードでした。
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そうです。年が明けて、2013年の1月。キャンプインの9日、10日前ですよ? もう(日ハムの)キャンプ地の名護に荷物を送っていましたから。あんまり思い出したくないですよ(笑)。
――改めて当時を振り返っていただけますか。
朝、球団の方から電話がありました。スーツを着てホテルに来てほしいと。その時、ピーンときました。当時は代理人をつけて交渉していましたし、じつはポスティングの話もしていて。だから、その話だろうなと思っていました。
――球団事務所ではなかったのですね。
東京ドームホテル。オフだったので東京にいました。先に呼ばれていた八木(智哉)が部屋から出てきて「僕、トレードになりました」と。そこでまず「ええー!」って驚いて。八木には「チャンス増えるかもしれへんから頑張れ!」みたいな話を、めちゃめちゃ他人事のように言ってましたね。「対戦あったらよろしくね」みたいな感じで送り出したんです。まさか自分がトレードに出されると思ってないですから。