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ラグビーリーグワンで“ある異変”…「多いチームは20人以上も」なぜトップリーグ時代から“退団選手が激増”した?「退団者リストは年々長く…」 

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大友信彦

大友信彦Nobuhiko Otomo

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photograph byYuki Suenaga

posted2025/07/01 06:00

ラグビーリーグワンで“ある異変”…「多いチームは20人以上も」なぜトップリーグ時代から“退団選手が激増”した?「退団者リストは年々長く…」<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

東芝ブレイブルーパス東京の2季連続2回目の優勝で幕を閉じた今季のラグビーリーグワン。一方でその後のオフ期間にはある異変が?

 リーグワンになって初のプレーオフ進出を果たしたコベルコ神戸スティーラーズは遡ればSH日和佐篤とフッカー北出卓也がサンゴリアス、No8サウマキ・アマナキとWTBイノケ・ブルアは横浜キヤノンイーグルス、SH中嶋大希はグリーンロケッツ、CTBマイケル・リトルは三菱重工相模原ダイナボアーズからの移籍組。彼らの活躍なくして躍進はなかった。

 これらの選手の活躍、目立つ選手の移籍の背景には、当然ながらもっと多くの分母がある。

 つまり、移籍者を上回る退団者の数だ。

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 国内シーズンが終わりに近づく3月末からオフに入る6月にかけて、リーグワンの各チームは退団者を発表する。そのリストがトップリーグからリーグワン時代になって、年々長くなっている。端的に言えば、選手の退団が増えているのだ。

チームひとつ分の人数が続々退団…なぜ?

 今季でいえば、D1では相模原ダイナボアーズが20人、東京サンゴリアスと浦安D-Rocksでは16人の退団者リストを発表した。D2の花園近鉄ライナーズは17人、豊田自動織機シャトルズ愛知とグリーンロケッツ東葛は16人。ラグビーのチームがひとつ作れる規模の人数が去って行くチームが続出している。

 なぜ、リーグワンになって退団者が激増しているのか。そこには、トップリーグ時代とは大きく変わった現状による「ある理由」がある。

<次回へつづく>

#2に続く
「若い選手が“ここから伸びる”というタイミングで…」元“高校最強”ラガーマンが「退団→職探し」で気づいたリーグワン“プロ化の弊害”

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