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あの“まさかの指名漏れ”選手も…大学野球“超名門校”が不祥事で「全国大会辞退」の衝撃「リーグ戦では2連投も」4年生エースの胸中は?

posted2025/06/18 17:01

 
あの“まさかの指名漏れ”選手も…大学野球“超名門校”が不祥事で「全国大会辞退」の衝撃「リーグ戦では2連投も」4年生エースの胸中は?<Number Web> photograph by JIJI PRESS

6月の大学選手権への出場を辞退した大学野球の名門・大阪商業大学。相次ぐ不祥事を受けての対応だったが、チームスポーツゆえの難しさも

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安倍昌彦

安倍昌彦Masahiko Abe

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 大学野球の名門・大阪商業大学が、6月の全日本大学野球選手権大会の出場を辞退した。野球部での相次ぐ不祥事を受けての判断だった一方で、個人の不祥事に連帯責任としてチーム全体にペナルティを与えるケースは、過去にも多くの賛否を生んできた。ベテラン記者が考えるその「線引き」はどこなのだろうか。《NumberWebレポート全2回の1回目/つづきを読む》

 今年の「全日本大学野球選手権大会」(以降、「大学選手権」と略す)も東北福祉大の優勝で幕を閉じて、春の学生野球シーズンも終わりを告げた。

大学選手権に姿がなかった「幻の優勝候補」

 いつもながらの熱戦、激戦の連続だった大学選手権。夏の都市対抗野球と並んで、私は、アマチュア野球で最も興味深く、勉強になるのがこの大会だと、以前から考えてきた。

 都市対抗と同様に、トーナメント、つまり勝ち抜き戦のヒリヒリするような緊張感と、どこの地区からどんな個性溢れる人材が飛び出してくるかわからないワクワク感。「甲子園」もさることながら、毎年、とても楽しみにして待っている大会なのだ。

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 実はその大学選手権に、今年は「幻の優勝候補」がいた。

 関西の名門・大阪商業大学である。

 鈴木豪太(4年・東海大静岡翔洋)、福島孔聖(4年・広陵)、星野世那(3年・近江)、中山優月(2年・智弁学園)……各学年にドラフト候補、それも上位候補が居並ぶ強力投手陣に、近未来のジャパン大砲候補・真鍋慧(2年・広陵)を軸に、タイムリーを打てる勝負度胸のあるバッターが続く実戦力の高い打線。

【次ページ】 春のリーグ戦直前…監督逮捕の衝撃

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