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「この生活を続けたら主人は死ぬ」広島カープ3連覇の監督“壮絶だった”仕事量…緒方孝市“夫人”が語る「タバコの灰皿は山積み」「早朝5時まで電気が…」
text by

田中仰Aogu Tanaka
photograph byHideki Sugiyama
posted2025/06/09 11:04

緒方かな子の夫は広島カープ3連覇の名将、緒方孝市
緒方 いえ、そこは武士みたいな人ですから。「気を抜いてはならない」という感じでした(笑)。もともと家で会話が多いわけではなくて、いつもわたしが一方的に話してます。でも会話の内容、けっこう覚えてて。ほしいと言っていたものを、半年後に買ってきてくれたりするんですよ。
――野球の話も家では一切しなかったんですよね。ちなみに長男は部活で野球を?
緒方 小学生のときはサッカーと野球、中学は野球をやってました。でも高校は再びサッカーに。スポーツを楽しくやりたかったみたいです。息子が小学生のときかな。一度主人に、野球を教えてって頼んだことがありました。そしたら息子の手の平を見てひと言。「こんな手で教えられるか!」って(笑)。マメができて努力をした証拠を見せてから、俺に言えってことなんですかね。まあまあ、そう言わずにって説得したら教えてくれたんですけど、それが間違いでした。一向に指導が終わらない。スイングが理想の形になるまで「そうじゃない、そうじゃない」って、気づけば4時間。親子のコミュニケーションがてら、少し教えてほしかっただけなのに。
夫婦で仕事も…監督退任後の生活
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――カープの監督を退任して6年が経ちました。二人の時間が増えて、最近知った“名将の意外な一面”は?
緒方 この間、クルーズ船の番組に夫婦で出演したんです。寡黙な主人なので番組になるのか心配してたんですけど……始まってみたらすごい多弁! 食レポがうまいんですよ。味も食感も、見た目の美しさにまで触れてるし。どこで勉強したの?ってビックリしました。
ーーご自身もタレント活動を再開しているんですよね。