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人気絶頂23歳で芸能界引退…プロ野球選手の妻になった元アイドル「主人の活躍にカープと広島市民の運命が…」中條かな子がプロポーズされるまで
text by

田中仰Aogu Tanaka
photograph byHideki Sugiyama
posted2025/06/09 11:02

緒方かな子52歳がNumberWebのインタビューに応じた
緒方 はい。「プロ野球選手の妻をやりきる」と決意した瞬間です。結婚直後に主人の後援会の方々とのパーティがありました。そのとき、ある方から「かな子さん、申し訳ない。こいつ(緒方孝市)が活躍できるように我慢してください。あなたの主人の活躍にカープと広島市民の運命がかかっているんです」と言われて。これは頑張らなきゃいけないなと。
――ことカープはファンが熱狂的なことで知られてますからね。
緒方 ただここがミソなんですけど、カープの選手って1年のうち3分の1しか家にいないんですよ。残り3分の2は遠征やキャンプで家にいない。それが首都圏にある球団の選手だったら、もう少し自宅に帰る頻度も増えると思うんですけど。うちは120日くらいしかない。なら家でサポートも頑張れるかなって(笑)。
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それに主人、ものすごく真面目なんですよ。選手時代、家に帰ってきても練習。いいスイング、悪いスイングを映像で見比べながら、納得できるまでバットを振ってました。野球にかける熱量はものすごかった。それを間近で見ていたので、彼が家で身も心も休めるように応援できたんだと思います。カープの試合中は家から出られないという悩みもありましたけど。
タクシー運転手「いま試合中なのに!」
――というのは?
緒方 たとえば土曜日の昼に試合があって、その日に子どもの授業参観があったとします。それでタクシーに乗ると、運転手さんから「いま試合中なのに、こんなところにいていいんですか!」って怒られたり(笑)。だから試合中は球場か自宅で応援。
主人が監督になってからもスーパーで「昨日の采配、どうしたの?」って言われたり。でも会話の最後は「あなたに言っても仕方ないんだけどね。応援してるから頑張ってって伝えてね」となるんですけど。そういうファンの方々にカープが支えられていることもわかっているので、自ずとわたしもピシッとしますよね。
――授業参観のお話がありましたが、お子さまが3人いらっしゃるんですよね。
〈つづく/『長女は声優に…元アイドル・緒方かな子52歳の“子育て3人時代”「家族会議を開いて…」』編へ〉

