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ハマ街ダイアリーBACK NUMBER
「バウアーと熱血コンビ」で話題のDeNA松尾汐恩が皆に愛される理由は“類まれなコミュ力”…コーチも驚き「誰でも臆せず寄っていけるんです」
text by

石塚隆Takashi Ishizuka
photograph byJIJI PRESS
posted2025/05/19 11:01
バウアーとの熱血コンビや手書き作戦チャートなどが話題を呼んでいる松尾汐恩。捕手としての成長ぶりを本人に聞いた
来日6年目になるオースティンは、松尾の魅力について次のように教えてくれた。
「シオンの持っているエネルギーが、人を引き寄せるんだと思うよ。ポジティブだし自然と人が集まってくる性格だから、僕は大好きだよ。えっ、英語力は? プリティグッド! コミュニケーションを取るには十分だよ。バッターとしての才能は素晴らしいし、将来はNPBを代表するスーパースターになると思っているよ」
正捕手奪取のために
山本祐大を筆頭に競争が激しいDeNAの捕手陣。まだまだシーズンはつづくわけだが、松尾としてはバウアーだけではなく、他の先発投手とも組む機会を増やさなければならない。コーチ陣からはもちろん、尊敬する先輩である戸柱恭孝からも、捕手としていかに生きるのかを日々学んでいる。
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「正直、以前の自分はバッティングが好きで、守備よりも打撃、キャッチャーよりもバッターという考え方が強かったんですけど、トバ(戸柱)さんと自主トレをするようになって、まずはキャッチャーとしてやるべきことをやらなければいけない、バッティングは二の次ということを理解しました。そこは自分のなかでも大きな変化でしたし、今はピッチャーと濃密にコミュニケーションを取っていきたいと思います」
正捕手になる――。その道のりを松尾は油断することなく着実に歩んでおり、今季は本人にとって大事なシーズンになりそうだ。
「そうですね。すでに濃いシーズンになっていますし、最後は自分にとってもチームにとってもいい形で終われたらいいなと思っています」
センスに思考が追いついてきた魅惑の打撃、成長著しい守備力、そして類まれなコミュ力を武器にして戦う松尾の姿から目が離せない。
〈全2回の2回目/はじめから読む〉


