「筋肉痛パンパンの状態で試合に出たり…」24歳河村勇輝の濃密すぎる200日「後悔だけはしたくない」NBA挑戦1年目“無駄のない生活”舞台裏 

　河村が優先して時間を割いたという身体のリカバリーと英語学習について、3月、彼がGリーグのハッスルで戦っていたときに詳しく聞いたことがある。

「毎日、とにかく（身体の）リカバリーは優先してやっているので。今日も帰ったらすぐ、（グリズリーズの）施設に行って、アイスタブとホットバスの交代浴をしっかりします。その後のストレッチを含めると、1時間半ぐらいですね。試合の後に先にご飯食べて、そのリカバリーをした後に、そのまま家に帰って寝るみたいな感じです。

　英語も毎日やっています。やっぱり毎日続けることの方が大切なので、しっかりやるようにしています。座って文法をちゃんと勉強するのは長くて（1日）2時間ぐらい。短くて30分から1時間ぐらいやって、その後は英語のYouTubeを見たり、ネットフリックスをちょっと見たりしています」

©︎AP/AFLO

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　練習も、リカバリーも、睡眠も、英語の勉強も、河村にとってすべて必要な時間だ。グリズリーズやハッスルのチームメイトたちと会話を楽しむ時間も、ファンやメディアと交わる時間も、彼にとっては無駄な時間ではない。そのうえでしっかりと優先順位をつけて行動することで、全体に余裕が出てくる。1日36時間はなかったかもしれないが、24時間、1440分を最大限に生かして過ごした7カ月間。今はそこで得たことをさらに熟成させ、来シーズンの挑戦第2章の準備をする期間だ。

〈つづき→後編〉

◇後編では、河村勇輝の「今後の選択」についてまとめた。NBAメンフィス・グリズリーズとの1年契約を終え、来季の動向に注目が集まっている。