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「バム戦はぜひ見たい…井岡一翔も面白い」寺地拳四朗は“上の階級”でも通用するのか? 長谷川穂積が太鼓判「倒せなくても勝つボクシングができる」
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渋谷淳Jun Shibuya
photograph byNaoki Fukuda
posted2025/03/18 17:38

ユーリ阿久井政悟との激闘後、スーパーフライ級への転向を示唆した寺地拳四朗。ジェシー・“バム”・ロドリゲスや井岡一翔との対戦は実現するのか
「バムとの試合はぜひ見てみたい」階級アップに太鼓判
試合後、寺地はスーパーフライ級への進出を希望した。フライ級で4団体統一を目指すのであれば、同じリングでWBO王座を防衛したアンソニー・オラスクアガ(米)との3団体統一戦が実現への近道だ。ただ、寺地はライトフライ級2団体王者だった2023年4月、オラスクアガに勝利しており、リマッチへのモチベーションは上がらないという。
そこで標的に掲げたのがWBCスーパーフライ級王者のジェシー・“バム”・ロドリゲス(米)だ。リング誌のパウンド・フォー・パウンド・ランキングにも名を連ねた軽量級きっての強豪である。長谷川さんは「フライ級にとどまるよりスーパーフライ級に進出したほうが面白い」と断言した。
「バムとの試合はぜひ見てみたいですね。井岡一翔選手がWBA王者フェルナンド・マルティネスと再戦すると言われていますけど、その勝者と対戦するのも面白いと思います。寺地選手はあの体を見てもスーパーフライ級は問題ないでしょう。たとえ倒せなくても勝つボクシングができますしね。ただ、ちょっと最近の被弾は気になるので、そこは気をつけたい。階級が上がれば相手のパンチ力も上がるので」
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あの童顔からは想像できないエキサイティングな試合でファンの心をつかむ寺地も33歳。長谷川さんは「キャリアも終盤ですから、ビッグマッチが実現してほしいですね」と期待を寄せている。
<前編とあわせてお読みください>
