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「大谷翔平の打率.318、51本塁打123打点なら三冠王も」昨季は“予想を大きく上回る”50-50だったので…「2025年も破天荒な成績」を夢見たい 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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photograph byAP Photo/Hiro Komae/AFLO

posted2025/03/18 06:03

「大谷翔平の打率.318、51本塁打123打点なら三冠王も」昨季は“予想を大きく上回る”50-50だったので…「2025年も破天荒な成績」を夢見たい<Number Web> photograph by AP Photo/Hiro Komae/AFLO

昨年は50−50の偉業を達成した打者・大谷翔平。2025年の打撃成績を予想すると……?

 最近の大谷は「トラジェクトアーク」を使っているとされる。これはピッチングマシンの一種で、MLB各投手の投球を回転数、回転軸、変化量まで正確にシミュレートして再現したボールを射出できるという。

 つまり、大谷は対戦が想定される投手の「目慣らし」をして打席に臨んだ。コンタクト率が上がったのは、この最新機器の効力もあったのだろう。一説には、大谷はトラジェクトアークで「自分の投球をシミュレートした球」も観ていると言われる。こうなると、一般人には理解不能の領域ではあるが……。

昨季は59盗塁だが…さすがに投手復帰するだけに

 さらに注目は「盗塁」である。

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 大谷は昨シーズン前に盗塁数アップを目標に掲げ、「1080スプリント」というトレーニング機器を使って一歩目のスピードアップを図ったという。59盗塁という日本人メジャーリーガー最多記録も、大谷自身の強い意思に基づいて成し遂げられた数字なのは間違いない。

 このような背景をもとに、2025年の打者・大谷翔平の成績を予測する。最大の変化は今季、「二刀流」が復活する可能性があるということだ。

 最近になって「投手・大谷翔平」のニュースはトーンダウンしている。投手としてシーズンをフル回転することはないだろう。チームとしては打者・大谷だけでも十分にモトが取れることがわかったのだから、投手・大谷はオプション、登板数は最大で「15試合」くらいではないか。

 球団としては、30歳を過ぎた大谷は、登板前後は休ませたいだろう。しかし、大谷は「試合に出たい」、ファンも「大谷を見たい」。それを考えればギリギリのところで、大谷の出場試合数は145~150試合というところか。だとすると当然、安打、本塁打、打点などの指標は下がる。しかし、大谷のコンタクト率は進化するので、打率は向上すると考えられる。

三冠王、2年連続の「30-30」達成もあり得る

 ベッツ、フリーマン、テオスカー・ヘルナンデスがいるので四球数は昨年並みと考えられる。ただ、盗塁は投手・大谷を考えると、大いに自重すると思われる。盗塁成功率は変わらないにしても、企図数は半減するか。それらを加味して予想すると……。

【次ページ】 打者は大胆予想したが…投手では勝負の年に

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