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「堂安律で数字取れないでしょ!」なぜか日本で低評価だが…「ドウアンは24億円でもお買い得」“ドイツで宝石”の背景は8ゴール6アシストだけではない 

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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posted2025/02/22 17:01

「堂安律で数字取れないでしょ!」なぜか日本で低評価だが…「ドウアンは24億円でもお買い得」“ドイツで宝石”の背景は8ゴール6アシストだけではない<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

日本代表、フライブルクで右サイドハーフとして新境地を見せる堂安律。新シーズンはドイツ国内でのステップアップとなるか

 長年ドイツで戦ってきた酒井高徳は以前、こんな解説をしていた。

「ケーパーシュプラッヘを『ボディランゲージ』と訳してしまうと、ドイツでこの言葉が持つエモーショナルさが下がるんですね。たぶん、日本語で表現するなら『闘う姿勢』とするのがいいと思います」

 酒井はハンブルガーSV時代、日本人として初めてブンデスリーガでキャプテンを任された実績を持つ。そんな彼はこんなふうにも説明していた。

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「一対一を大事にする文化があるサッカーの世界で、簡単に相手を抜かれてしまったり、ボールに対して軽くアタックしてしまうと、『オマエはケーパーシュプラッヘがない!』と言われてしまいます。極論を言えば、目の前にいる相手からボールを奪うこと、あるいはその相手にボールを奪われないこと。その争いで相手に負けないと見せることが本当の『闘う姿勢』なんだって気づかされました」

 酒井に加えて「闘う姿勢」を見せた選手として象徴的なのは、昨年引退した長谷部誠だ。

 フランクフルト時代を筆頭に、プレーに気持ちを込める彼のアクション(ガッツポーズや抗議、相手選手に対しての闘争心など)は脳裏に焼き付いているだろう。審判に対しても「ケーパーシュプラッヘ」を表現して異を唱えるあまり、イエローカードをもらい、監督から叱られ、クラブから罰金を科され続けた時期があったことを現役引退後に様々なインタビューで明かしている。

 彼らと同じく、堂安はそれを見せられる選手だ。だからドイツでは、日本人には理解できないほど高く評価されている。

フランクフルトは高額移籍金が見込めるなら…

 一方、フランクフルトの視点に立つと堂安獲得の意味合いはどんなものがあるか。現在の選手編成について一言で表すと、「選手を高く売りながら、CL出場をコンスタントに続けようとしているクラブ」となる。とりわけ、彼らは才能ある選手を安く(ときに移籍金なしで)獲得し、成長させて高く売ることに定評がある。

 以下にフランクフルトの選手が他チームへの移籍時に残した移籍金のランキングを載せる。

【次ページ】 「24億円はお買い得」と思わせる堂安の力

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