女子プロレス大賞受賞後に“まさかの3連敗”も「やる気しかない」Sareeeが里村明衣子戦後に語った責任感「それが使命なんじゃないかと」

　フリーとして活躍するSareeeは、昨年の東京スポーツ認定プロレス大賞において女子プロレス大賞を受賞した。このことで彼女の知名度はさらに上がったはずだ。

　しかし、である。勢いに乗りたい2025年2月は1試合だけ。偶然ではなく、あえてそういうスケジュールを組んだ。

「私の中で、1月の3連敗が大きかった」

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　Sareeeは言う。今年に入りマリーゴールド、シードリングのシングル王座から陥落。自主興行では引退を控える“女子プロレス界の横綱”里村明衣子との最後のシングルマッチにも敗れている。

　といって、2月は単なる“休養期間”でもない。里村に敗れた直後、Sareeeはこんな言葉を残しているのだ。

「めちゃくちゃ悔しいです。絶対に今日、里村さんを超えたかった。勝たなきゃ意味がなかったのに。でも、不思議と過去イチ燃えてるんです、今。もっともっとこの世界で頑張っていきたい。絶対にあの人を超える選手になってみせます。やる気しかないです」

　上には上がいると気付かされた。「自分に何が足りないのかも感じました」と言う。もっと強くならなければと思ったし、それは今より強くなれるということだ。そう感じたからこそ燃えている。

試合前に握手を交わす里村とSareee

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Sareeeの“忖度しない”魅力

　3月10日にも自主興行を開催。「“最強”と闘う」とテーマを設定した。自ら選んだ対戦相手は朱里。スターダムのトップとして2022年に女子プロレス大賞を受賞した選手だ。それだけでなく、過去には立ち技格闘技イベントKrush、総合格闘技のパンクラスでチャンピオンになっている。さらに世界最高峰のUFCにも参戦。現在の女子プロレスにおける“強さの象徴”の1人と言っていい。

　朱里はSareeeと同じく、岩谷麻優が持つIWGP女子王座をターゲットにしている。記者会見では、ベルトへの想いを語るうちに目に涙が溢れた。

　そんな朱里とのシングルマッチは、Sareeeにとって重要な一戦。ここでの勝ち負けは春からの路線にも関わってくる。朱里に勝つことができれば、岩谷がいるスターダムへの再登場も現実味を帯びてくるだろう。

3月10日の自主興行では、スターダムの朱里と対戦する

　つまり1試合のみの2月は“仕切り直し”の期間。3月になればすぐに厳しい闘いを再開するわけだ。

「挑戦をやめてはいけないと考えた時に、頭に浮かんだ相手が朱里選手でした。会見で朱里選手の気持ちが伝わってきました。正直、あそこまでとは思わなかった。試合も相当な覚悟でくると思います。そんな相手に勝って、踏み台になってもらいます」

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