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「みうらのだいすけー」宮司が祝詞…DeNAキャンプ初日、レアな“安全祈願祭”をナマで見た「“ぱつんぱつん”牧秀悟はパワーアップの予感」
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広尾晃Kou Hiroo
photograph byKou Hiroo
posted2025/02/10 17:00
キャンプ地沖縄で行なわれたパレードで朗らかな表情の佐野恵太と筒香嘉智
「昭和の昔」なら「オフの間に、飲み食いしすぎだろう」というところだが、いまどきの主力選手がそんなはずはない。牧は筋トレでさらにパワーアップしたのだろう。スイングスピードはさらに上がっているように感じた。2026年のWBCでも中軸の期待がかかる。
桑原は相変わらず明るい。コンディションもいいのだろう。
筒香嘉智は、昨年のキャンプ時点ではまだ去就が決まっておらず、昨年4月16日に復帰した。DeNAのキャンプに参加するのは2019年以来だ。ベテランらしい静かな雰囲気だったが、昨年復帰してからはパッとしなかった。しかし日本シリーズで「打撃のコツ」を掴んだと言われる。期するところがあるのではないか。
宜野座でも優勝パレード…指笛、声援も
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優勝チームのキャンプ初日は、イベントが盛りだくさんになる。
2019年に優勝した西武は、キャンプ初日に監督、選手が漁船に乗り込んで海上パレード、2022年のオリックスはキャンプ前日に宮崎市内をパレードした。今年のDeNAは、キャンプ地である宜野湾市で優勝パレードをすることになっていた。16時30分、主要な選手、監督、コーチがオープンカーやバスに乗り込んで、パレードが始まった。
「この間(優勝パレード)やったのは、26年も前だからね、俺はその時も見てたけど、うちの子供はまだ生まれてなかったし、ここにいるほとんどの人は見ていないんじゃないか」
沿道にいたおじさんは話す。
先頭のブラスバンドに続いて、南場オーナーと三浦監督が乗り込んだオープンカー。南場オーナーはスマホで写真を撮りまくっている。その後に牧と大貫晋一、筒香と佐野恵太のオープンカー、バスが続く。なおこの日は、二軍キャンプ地の奄美大島でも優勝パレードが行われたという。11月の横浜のパレードに比べれば小規模だったが、指笛、声援が飛び、三浦大輔監督は「パワーを貰って、よしやってやろうという気持ちになりました」と話した。
キャンプ初日のこの日は「勝者の喜び」に浸ったが、ナインはおそらく誰も満足はしていない。今季は「本物の優勝」目指して、DeNAは始動していた。
その2日後、日本ハムキャンプに訪れると——新旧の日本代表監督が並び立つレアなシーンを目にすることができた。〈つづく〉


