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「石川祐希、高橋藍を超える選手に」シャイな21歳・甲斐優斗が明かした“驚異のメンタル”「いい意味でプライドがないというか…」 

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藤森三奈(Number編集部)

藤森三奈(Number編集部)Mina Fujimori

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photograph byTadashi Hosoda

posted2025/01/20 17:00

「石川祐希、高橋藍を超える選手に」シャイな21歳・甲斐優斗が明かした“驚異のメンタル”「いい意味でプライドがないというか…」<Number Web> photograph by Tadashi Hosoda

人気動画シリーズ「Number Volleyball Night」で甲斐優斗と福澤達哉が対談。甲斐が所属する専修大の「S」マークで2ショット

甲斐 そうですね。決勝では24点目を取って最後の1点という場面で、まだ試合は終わっていないと思いましたし、コートにいるチームメイトにも「まだだ、まだだ」って声をかけました。それがあって、最後しっかり全日本インカレを締めくくれたかなと思います。

福澤 最後のサービスエースも狙いにいっていましたよね。

甲斐 はい。これは自分のために回ってきたんだと思って思いっきり打ちました。

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福澤 見ていた皆さんは、これは本当に甲斐選手なの?と思っていたと思います。

甲斐 あはははは。

福澤 周りのメンバーに「まだだぞ」と言っている甲斐選手のリーダーシップを、私はまだ想像できません(笑)。

甲斐 ふふふ。

福澤 全日本インカレで結果を残したことで、甲斐選手が次のステージに上がったんだろうなと嬉しく思います。

サーブの秘密…準備やルーティンは?

福澤 さて、プレーの面でいうと、サーブですね。どんな秘密があるのか、気になる人も多いはずです。こだわりがあれば教えてください。

甲斐 こだわりというほどではありませんが、サーブが回ってきたら、サービスエースを取る、と思って常に打ち続けています。

福澤 日本代表では、リリーフサーバーという非常に難しい役回りを担っています。オリンピックでもそうでした。必ずといっていいほど、大事な場面でもいいサーブが入っている印象です。この若さで、よくあの場面であのサーブを打てるなとたびたび驚かされます。サーブに対する準備やルーティンはあるんですか。

甲斐 リリーフサーバーで出る、というのは分かっているので、1点目から試合の流れを見ながら、終盤に向けて体を温め準備していきます。コートに入った時はもう何も考えずに打つだけです。何も考えないために、事前に出来るだけの準備をしておきます。

福澤 なるほど。どこで切り替えるんですか。出てきた瞬間の映像はよく見ていますよ。すごく淡々と入ってきて当たり前のように打って、崩してもちょっとはにかむくらいですよね。どのタイミングで自分の思考をストップするんですか。

甲斐 ボールをもらったらもう何も考えない。その前までに決めていたコースに思いっきり打ち抜くだけ。だから、ボールをもらったタイミングですね。

「スイッチを入れるのは得意です」

福澤 メンタルの切り替えは得意なほうなんですか。

【次ページ】 「スイッチを入れるのは得意です」

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