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箱根駅伝「横綱」は誰だ!? 2025年版「箱根ランナー番付」を考えてみた「大関は駒大・篠原倖太朗と…」「青学大・太田蒼生がやはり横綱か」
text by
酒井政人Masato Sakai
photograph byYuki Suenaga
posted2025/01/01 11:03
今年の箱根「最強ランナー」は誰? 太田蒼生(青学大)ら注目の強豪選手30名を番付で一挙紹介!
前頭四~五枚目:エースは補欠登録からどこに登場するか?
前頭四~五枚目は1年時から2区を担ってきた斎藤将也(城西大3)、1年時に6区で区間賞を獲得している伊藤蒼唯(駒大3)、前回7区区間賞の吉居駿恭(中大3)、同8区区間賞の塩出翔太(青学大3)だ。
斎藤は前回2区を1時間07分15の区間8位で走っているが、今回は補欠登録。5区での出場が見込まれており、本人は「区間新記録」を狙っている。伊藤は前回不出場となったが、今季は全日本3区(2位)で8人抜きを演じるなど、平地の走力が格段についた印象だ。2年ぶりの山下りで、「区間新記録」を目指す。
補欠登録の吉居は10000m27分44秒48のスピードを生かせる区間での勝負になるだろう。塩出は8区に入っており、前回は11秒届かなかった区間記録の更新がターゲットになりそうだ。
前頭六~十枚目:「山の名探偵」の番付は…
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前頭六~七枚目は前回10区区間賞の岸本遼太郎(東洋大3)、同6区区間賞の武田和馬(法大4)、同6区2位の野村昭夢(青学大4)、同3区4位の青木瑠郁(国学院大3)を選んだ。
岸本は今回4区、補欠登録の武田も往路に入る可能性があるが、どんな走りを見せるのか。連覇を目指す青学大は6区野村の快走が欠かせない。一方、国学院大の初優勝には、補欠登録されている青木がキーマンといえる存在だ。
前頭八~九枚目は前々回1区4位の溜池一太(中大3)、前回4区4位の辻原輝(国学院大2)、2年連続で5区(1年時6位、2年時3位)を好走している阿部陽樹(中大4)、前回5区6位の工藤慎作(早大2)だ。
10000m27分台の溜池は今回2区で勝負する。補欠登録の辻原は地元4区の出走を熱望。同じく補欠登録の阿部は得意の上りを生かせる区間の起用になるだろう。工藤は出雲6区(2位)と全日本8区(3位)を好走。2度目の5区で「山の名探偵」がさらに話題になりそうだ。
前頭十枚目は箱根駅伝予選会で2年連続トップに輝いたシャドラック・キップケメイ(日大2)と、出雲4区と全日本5区で区間賞を獲得している野中恒亨(国学院大2)だ。キップケメイは前回2区(10位)で伸び悩んだが、再挑戦は期待十分。補欠登録の野中は復路の勝負区間で「区間賞」を狙っている。