ぼくらのプロレス(再)入門BACK NUMBER
「原価20円の焼きそばを500円で売ってた」「リゾートに10億」全日本女子プロレスの驚きの“カネ遣い”…あの極悪レフェリー・阿部四郎の証言
text by
堀江ガンツGantz Horie
photograph byAFLO
posted2024/11/28 11:01
プロモーター、レフェリーとして全日本女子プロレスに携わった阿部四郎が当時を語る
一回300万の儲け。お金の使い道は…
玉袋 それで最後は全女がなくなっちゃうんだもんなあ。阿部さんは全女の興行も30年以上やられてたと思いますけど、興行師として一番儲かったのはいつですか?
阿部 やっぱりビューティ・ペアと千種・飛鳥の頃だろうな。
玉袋 その頃に買った興行は毎回満員で当たりだったわけですね。
阿部 買うのもあるし、興行をうちと会社(全女)の折半でやることもあるんだよ。あれだって一回300万くらい儲かって、それをいくつもやるわけだからね。
玉袋 その頃、バンバンお金が入ってきたときは、どうしてたんですか? やっぱり銀座とかに遊びに行ったりとか?
阿部 そういう遊びはそんなにしなかったけど、俺は貯め込まないで、みんな使っちゃったな。
玉袋 コレ(女)とかギャンブルではなく?
阿部 それはやんないよ。
玉袋 じゃあなんに使うんですか?
阿部 いろいろ右から左へ消えちゃうんだよね。借金とかもあったからさ。
玉袋 やっぱ、興行は悪い時期もあるから、儲かっても“いってこい”になっちゃうんですね。
阿部 最初に猪木の興行やったときなんて、いきなり300万ぐらい借金したからね。
椎名 当たり外れが大きいんですね。
玉袋 博打だよな~。でも、極悪同盟やってた頃なんかは、興行師でも儲かって、レフェリーでも全国回って、ダブルの収入で凄かったんじゃないですか?《インタビュー第3回に続く》
『玉袋筋太郎の全女極悪列伝』(白夜書房)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします