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佐々木朗希のメジャー挑戦批判に“2つの誤解”…あるMLBスカウトの本音「大学生の1位指名と同じだ」 獲得に乗り出す球団の“現実的なプラン” 

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笹田幸嗣

笹田幸嗣Koji Sasada

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posted2024/11/11 17:25

佐々木朗希のメジャー挑戦批判に“2つの誤解”…あるMLBスカウトの本音「大学生の1位指名と同じだ」 獲得に乗り出す球団の“現実的なプラン”<Number Web> photograph by JIJI PRESS

メジャーリーグへの挑戦表明で注目が集まる佐々木朗希

メジャー挑戦に“3つのネガティブな意見”

 さて、佐々木のメジャー挑戦を前にし、多くの日米の球界関係者からネガティブな意見を耳にした。集約すれば、以下のようになる。

 :日本で1年間、ローテーションを守ったことが一度もない。体力的にメジャーではまだ厳しい。
 :体が出来あがっていない。メジャーの過酷な日程で投げれば、大きな怪我につながる。
 :まだ日本球界、ロッテ球団への責任を果たしたとは言えない。

 さまざまな意見での時期尚早論。3つ目の『責任』に関しては、あって致し方なしの論議とも感じるが、『体力、耐久』に関しては、少し勘違いをしている関係者が多いと感じる。

 確かに佐々木は22年の20先発、129回1/3が最多であり、100イニングを超えたのは、今季18先発での111回を含め、わずか2回しかない。規定投球回数にも一度も達していない事実は、体力面での不安を指摘されても仕方ない。しかも、メジャーは6人ローテーションでも中5日の登板間隔を強いられ、通常の5人ならば中4日となる。現在、メジャーに在籍する日本人投手でも、中4日、中5日で1年間ローテーションを守れる先発投手は、ダルビッシュ有と菊池雄星の2投手だけの過酷な世界。佐々木にその耐久性があるとは思えない。

 だが、これらの問題は、いずれも来季から佐々木に先発ローテーション投手として、1年間投げ抜くことを求める場合に起こる問題だ。果たして、メジャー各球団は今の佐々木にそんなことを求めているのか。答えは『NO』だ。

MLB球団スカウト「佐々木はまだ23歳」

 ナ・リーグのある球団スカウトは言った。

「佐々木はまだ23歳。米国で考えれば、ドラフト1位で大学生投手を指名することと同じ。超有望なナンバーワン・プロスペクトを加えることと同じだ」

【次ページ】 では、最も現実的な“育成プラン”は?

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