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平井瑞希「小2で目指した世界新記録。4年後見据え“前例なき渡米”へ」
posted2024/10/03 09:00
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
AFLO
パリ五輪の日本競泳は「低迷」という厳しい評価を受けた。松下知之が400m個人メドレーで銀メダルこそ獲得したものの、チーム全体でメダルはその1つのみ。決勝進出者も少なく、数々の栄光に彩られた強さは鳴りを潜めた。だが、そんな苦境の中でも輝きを放った選手がいる。高校3年生の平井瑞希だ。
今季の成長は目覚ましい。昨年まで、100mバタフライの自己ベストは58秒台だった。ところが今年に入ると、それを何度も更新。ついには56秒33を記録し、55秒台を視野に捉えるまでにタイムを縮めた。迎えたパリ五輪、初の大舞台でも決勝進出を果たし、7位入賞。混合リレーとメドレーリレーにも出場し、チームの入賞に大きく貢献した。