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「ロスでは金メダルを」女子卓球「打倒中国」へ、次回五輪の代表選考をどうするか? 早田、平野、張本、伊藤だけじゃない“未来予想図”
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byKaoru Watanabe/JMPA
posted2024/08/13 17:04
パリ五輪女子卓球、団体日本チームの面々。次のパリ五輪のメンバーは果たしてどのような陣容になるだろうか
「今すぐ4年後、という気持ちは分からないですが、卓球は続けるのでひとつずつ集中したいです」
2度目の大舞台を終えてすぐに次のオリンピックまでは見通せなくとも、世界ランキング1位という目標を掲げる伊藤とともに、競技活動を続けるその存在は大きい。
だとすれば、ロサンゼルスへ向けての代表争いもまた、一層激しくなることが予想される。
木原、長崎、そしてさらに若い世代も
この4人に加え、20歳の木原美悠もいる。今大会ではリザーブを務めた木原の献身的なサポートは、早田が何度も口にした感謝の言葉などからも見て取れるが、平野はリオデジャネイロ五輪でリザーブだったことをバネに東京で代表入りを果たし、早田も東京でリザーブであったことがその後の3年間につながっている。木原もまた、チームに帯同する中で得られた糧は大きいはずだ。
パリ五輪代表争いにもかかわった、長崎美柚も忘れてはならない。22歳の長崎は、今年5月の「WTTコンテンダー リオデジャネイロ」では決勝で早田を破り、国際大会シングルス初優勝を果たした。木原と長崎と言えば、昨年の世界選手権女子ダブルスでペアを組んで銅メダルを獲得したことも特筆される。
ここまでですでに、シングルス2+団体1の計3枠より多くの名前が挙がっている。
さらに中学、高校生でも将来を嘱望される選手たちがいる。張本が急速な成長を見せて代表入りを果たしたように、若い世代が台頭する可能性もある。