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無断観光、朝帰りで追放処分…大舞台でナゼ? 恋人と選手村を抜け出した女性スイマーだけじゃない「五輪ガッカリ事件簿」を調べてみたら
posted2024/08/11 11:05
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
JIJI PRESS
1924年に開催されたパリ五輪で初めて導入され、その後は大会のたびに設置されるようになった「選手村」。あれから100年を経たパリの選手村は、食事や空調などさまざまな問題が取り沙汰されている。同時に、追放される選手が相次いだことでも、選手村に焦点があてられた。
1人はブラジルの競泳選手、アナカロリナ・ビエイラだ。いくつかの報道によれば、女子400m自由形リレーに出場したあと、男子代表で自身の恋人である選手と許可なく選手村から外出、規律違反があったとしてブラジルのオリンピック委員会から追放処分を受けたというものだ。
まだ出場種目すべてが終わったわけではなく400mメドレーリレーに出場する可能性もあったという。
もう1人は同じく競泳選手で、パラグアイのルアナ・アロンソ。女子100mバタフライに出場して予選敗退後、チームメイトらを応援せず、選手村を出て観光などをしていたことを理由に、同国のオリンピック委員会は帰国を命じたという。
両人ともに反論しているため、最終的に騒動がどのようにおさまるのかは分からない。
東京五輪でも起きていた「無断観光→剥奪」
選手村から選手が追放される事象は、じつはまれではなく、これまでも時折起こってきた。