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大瀬良大地「ハイブリッド派への変貌で拓けたエース復権の道」
posted2024/08/02 09:00
text by
佐藤春佳Haruka Sato
photograph by
KYODO
27球か、27奪三振か――。
1試合27個のアウトをどんな形で奪うのが最高なのか、という“究極の選択”には、投手が追い求める理想像が表れる。
「それが真逆になったんですよ。若い頃はやっぱり三振を沢山取りたい、と思っていたんですけどね。今年に関してはもう、1球目で打ってくれたらいいな、って。この1年で本当に変わりましたね、考え方が」
大瀬良大地はそう言って、穏やかな微笑みを浮かべた。
プロ11年目の今シーズンは春先から快投を続け、6月7日の千葉ロッテ戦ではノーヒットノーランを達成した。その投球内容は奪三振がわずか2つで内野ゴロが10(併殺打1)、フライアウトは14。27球で、とはいかなくとも正しく理想通りに凡打の山を築いてみせた。